2022/09/18

FOOD

旬食材辞典|低カロリーで栄養満点!「まいたけ」は美肌&ダイエットに効果的

Photo by Shutterstock

心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく人気連載。栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。
今回は秋が旬の「まいたけ」をピックアップ!

ー今月の旬食材ー
まいたけ
秋の味覚といえばきのこ。まいたけは風味や食感がよく、さまざまな料理に活用されます。
名前の由来は、「舞い上がるほどおいしい」「見つけた人がうれしくて舞い上がる」ということからつけられたといわれています。
まいたけの旬は9〜10月。たんぱく質、ビタミン類、食物繊維など、体に必要な栄養が豊富に含まれています。


まいたけに含まれる主な栄養素
ビタミンD
カルシウムの吸収を促進する働きがあり、骨の健康を守るうえで欠かせない栄養素。ビタミンDは脂溶性ビタミンといい、油と一緒に摂ることで吸収率が高まります。
カリウム
ナトリウムを排泄する働きがあり、むくみ対策や血圧の予防に役立つカリウム。水に溶ける性質があり、ゆでたり煮たりすると栄養素は流出してしまいます。
食物繊維
まいたけには、水溶性食物繊維の一種であるβ-グルカンが含まれています。β-グルテンなどの水溶性食物繊維は、食後の血糖値の上昇を穏やかにする作用があり、血糖値が気になる方が積極的に摂っていただきたい食材です。そのほか、整腸作用や血中コントロール値の低下に役立つ働きがあります。
ポリフェノール
ポリフェノールには抗酸化作用があり、動脈硬化やがん、細胞の老化、免疫機能の低下を引き起こす活性酸素を取り除く働きがあります。
ナイアシン
ナイアシンはたんぱく質や脂質、糖質の代謝を促し、皮膚や粘膜を美しく保つ効果が期待できます。また、肝臓の働きをサポートしてアセトアルデビドを分解し、二日酔いを予防する効果があるといわれています。


まいたけの栄養を効率よく摂取するには?
まいたけに含まれるビタミンDは脂溶性なので、油との相性がよく、炒め物や揚げ物にすると吸収されやすくなります。
ただ、カリウムやビタミンB群は水溶性の栄養素。これらを摂取したい場合は、スープやあんかけにして、煮汁こと食べるのがおすすめです。
また、きのこは水洗いをすると風味が落ちてしまいます。汚れがついている場合は、湿らせたキッチンペーパーで拭き取るようにしましょう。

きのこは冷凍すると細胞壁が壊れ、よりうまく感じられるようになります。また、栄養成分も溶け出しやすくなるため、栄養を効率よく摂取することができるようになります。

さらに、「天日干しをする」という方法も。
まいたけなどのきのこに含まれるビタミンDは、天日干しにすると含有量が増え、うまみが増します。まいたけは小房に分けて、天日干しをしてください。
調理前に30〜1時間ほど太陽に当てるだけでも効果が出ます。


美味しいまいたけの見分けかた
新鮮なまいたけの選び方のコツは、以下です。
・かさの色がはっきりしていて、肉厚なもの
・持ってみると重みを感じるもの
・軸の部分が弾力があり、締まって見えるもの

パックで買うときは、小房に分かれた寄せ集めではなく、一株にまとまっているものを選びましょう。
古くなるにつれ、表面に水分がにじんでくるので、避けましょう。


まいたけの保存方法
<冷蔵保存の場合>
スーパーで売られているまいたけはパック包装されているので、買ってきたらそのまま冷蔵庫に入れて保存を。2〜3日で使い切りましょう。
<冷凍保存の場合>
長期間保存したい場合は、石づきの部分をカットし、適当な大きさに裂いてから、冷凍用保存袋に入れて冷凍保存を。

まいたけは、バランスよく栄養が含まれています。肉や魚と合わせたり、味噌汁やスープの具材にしたり、炊き込みごはんにしたり、マリネやしぐれ煮にしたりとさまざまなレシピに活用できます。
低カロリーなので、ダイエット中でも安心していただけるのも魅力。
冷凍保存すれば約1カ月は保存ができるので、小分けにして保存して、旬の時期にたくさん味わってみてください。



<参考文献>
良好倶楽部
まごころケア食
トクバイコース

Text by Sonomi Takeo

Related

Ranking

Category

MailMagazine

Biople