2022/08/04

FOOD

旬食材辞典|実はすごい!栄養たっぷりの「ピーマン」の効果・効能とは?

Photo by Shutterstock

心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく人気連載。栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。
今回は夏が旬の「ピーマン」をピックアップ!


ー今月の旬食材ー
ピーマン
7〜9月が旬のピーマン。ピーマンは、栄養が豊富な野菜のひとつ。とくにビタミンCはレモンの2倍、トマトの5倍ともいわれており、ほかにもビタミン類、食物繊維、β-カロテンなどを豊富に含みます。ピーマンが苦手という人は、蒸し焼きにしたり揚げたりすることで、ピーマン独特な苦味が軽減されます。ぜひ試してみましょう。


ピーマンの主な栄養素は?
食物繊維
ピーマンには、水溶性食物繊維が100gあたり0.6g、不溶性食物繊維が1.7g含まれています。水溶性、不溶性ともに善玉菌を増やす作用があり、ピーマンには水溶性、不溶性どちらも含まれているので、腸内環境を整えるのに役立ちます。
カリウム
ナトリウムの排出を促すカリウムを摂取することで、むくみ防止につながります。また、カリウムは細胞の浸透圧を維持したり、酸やアルカリのバランスを保つことにも役立ちます。
β-カロテン
抗酸化作用を持ち、活性酸素を取り除く働きをするβ-カロテン。さらに肌の新陳代謝を促して、調子をととのえる作用も。
ビタミンC
女性にとって大切な働きをするビタミンC。抗酸化作用があり、活性酸素を抑える働きがあります。皮膚や粘膜の健康を守るコラーゲン生成、さらにストレスへの抵抗力を高める働きもあり、暑さや寒さ、疲労などの精神的・肉体的どちらのストレスにも作用するといわれています。
ビタミンE
血中コレステロールや脂肪の酸化を抑えるといわれています。毛細血管を広げて血流をよくし、血液の流れが悪いと起こりやすい腰痛や冷え性の対策にも効果的。


ピーマンの栄養を効率よく摂取するためには?
ピーマンに含まれるβ-カロテンやビタミンEは脂溶性のため、油と一緒に摂ると吸収率がぐんっと上がります。
ごま油やオリーブオイルなどの植物性油、バターや肉類のような脂質を多く含む食材との組み合わせがおすすめ!
ピーマンの肉詰め、焼き浸しなどが定番ですが、油と一緒に摂取するため栄養を効率よく摂ることができます。


美味しいピーマンの見分け方
鮮度が高いピーマンを選ぶときは、
・ヘタが新しく、変色していないもの
・一律に濃い緑色をしている
・ツヤやハリがある
ものを選ぶといいでしょう。
反対に、ヘタが黒く変色していたり、乾燥をしているものは古くなっている証拠です。


ピーマンの保存方法は?
ピーマンを保存するときは、「湿気」と「水気」に気をつけましょう。
基本的には野菜室での冷蔵保存が一番適しています。
また、ピーマンは水気を嫌うため、水気をしっかりととって、湿気をを取り除くこともポイント。

きちんと水気をふきとってから、キッチンペーパーや新聞紙に個別で包んで、ポリ袋などに入れて野菜室へ。
冷蔵保存で約3週間保存できます。

長期で保存する場合は冷凍保存もOK。
生でも加熱してからでも保存できますが、加熱したほうが変色を防げます。
どちらにも共通しているのは、傷みやすいヘタ・種・ワタを取り除き、水気をしっかりとふきとること。
下処理をした後、保存袋などにいれて保存しましょう。


一年中出回っている野菜ですが、夏の暑い時期にぴったりの栄養がたくさん含まれているので、積極的に摂りたい食材のひとつ。
ごま和えや焼きピーマンのマリネにすれば、つくりおきもできるので、常備野菜としてもおすすめです。
彩りも豊かになるので、今日の一品に加えてみてください。




<参考文献>
ABCクッキングスタジオ「旬の食材をおいしく食べよう♪」

旬の食材百科

ニチレイフーズ

Text by Sonomi Takeo