2022/07/14

FOOD

旬食材辞典|猛暑の夏は「ゴーヤ」で夏バテ防止!

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心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく人気連載。栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。
今回は夏が旬の「ゴーヤ」をピックアップ!


ー今月の旬食材ー
ゴーヤ
絶妙な苦味が病みつきになる野菜、ゴーヤ。夏野菜として有名なゴーヤは、ビタミンCやカリウム、葉酸といった栄養がたっぷりな食材です。
また、特徴でもある苦味のもととなる成分は「モモルデシン」と呼ばれ、この栄養素がさまざまな体にいい効能があるといわれています。夏バテ防止にも効果的なので、あらゆる料理に活用してみて。


ゴーヤの主な栄養素は?
ビタミンC
疲労回復や血管を丈夫に保つ働きを保つビタミンCが豊富。ビタミンCは水溶性なので熱に弱いといわれていますが、ゴーヤは果皮が厚いため、加熱によるビタミンCの損失が少ないのがうれしい点。
カリウム
心臓や筋肉機能を調整したり、食事を摂りすぎた塩分を排出できる働きがあります。高血圧の予防にも効果的。
葉酸
赤血球の生産を助ける葉酸も多く含まれています。貧血予防、また妊娠を計画している女性、妊娠初期には特に重要な栄養素ともいわれています。
食物繊維
ゴーヤに含まれる食物繊維はセロリの約14倍といわれており、便秘解消、肥満予防などの効果が期待できます。
モモルデシン
数種類のサポニンと20種類のアミノ酸で構成され、血圧・血糖値を下げたり、疲労回復、肝機能を高める効果があるといわれている栄養成分。胃腸を刺激して消化液の分泌を促すといわれているので、食欲が落ちやすい夏場にぴったり。


ゴーヤの栄養を効率的に摂取するには?
ゴーヤに含まれるカリウムは水に溶けやすいため、一番栄養を効率的に摂取できるのは生で食べること。苦味をやわらげたい場合は、ゴーヤをスライスしてから塩もみしてから使うと食べやすくなります。
また、皮が厚いため、加熱してもビタミンCが壊れにくいのが特徴なので、ゴーヤをサッと油で炒めるのもおすすめです。


美味しいゴーヤの見分け方
大きいものより小ぶりのもの
大きくなりすぎたゴーヤは水分が落ちたり、食感が落ちることもあるため、実は大きいものよりも小ぶりなものを選ぶのが◎。小ぶりでもずっしりと重みがあると感じるもののほうが新鮮な証拠です。
表面のイボが多い
しっかりと粒がついていて、密集しているもののほうが美味しいとされています。
光沢感があり、鮮やかな緑色
黄色くなっているゴーヤは味が落ちている証拠。なるべく濃い緑色で、光沢があるものを選びましょう。


ゴーヤの保存方法は?
乾燥は大敵!ゴーヤを保存するときは、乾燥しないように濡れた新聞紙などにくるんで冷暗所においておくか、ポリ袋などに入れて冷蔵庫で保存を。
冷蔵庫で保管する際には、野菜室に立てて保存するのがおすすめ。


<冷凍庫での保存方法>
1. 縦半分にカットしてわたをスプーンなどで取り除く。
2. 使いやすい幅にカットし、塩水に10分程度浸して苦味を抜く。
3. キッチンペーパーなどで水分をふきとり、保存袋に入れて冷凍庫で保存を。
冷凍庫で保存した場合、保存期間は1カ月くらいが目安となります。


ゴーヤといえばチャンプルーなどの炒め物が人気ですが、お浸しやごま和え、佃煮にしたりと、ちょっとした和の副菜にしても献立に困ったときに活用しやすく便利です。
栄養たっぷりのゴーヤレシピで、美味しく夏バテを防止していきましょう。



<参考文献>
H2株式会社
旬の食材百科

Text by Sonomi Takeo