2023/12/11

REMEDY

風邪の症状別おすすめハーブをご紹介

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寒い冬は風邪をひきやすくなる季節。「あまりに薬に頼りたくない!」という人に、風邪やインフルエンザなどの感染症に効くハーブをご紹介。


自然が生み出したハーブの力とは?
自然療法のひとつである植物療法はメディカルハーブと呼ばれ、リラックスだけでなく抗酸化や抗菌・抗ウイルス、免疫力アップ、ホルモン調整など、期待される働きはさまざま。
天然のハーブは体にやさしいので、試しやすいのもうれしいところ。
目的や症状によって、使い分けて活用しましょう。


風邪のひきはじめや喉の痛みに効果的なハーブは?
風邪のひきはじめは、喉が痛くなりがち。そんなときに喉の殺菌して粘膜を保護する働きで風邪のひき始めの喉の痛みに効くハーブティーがおすすめ。
エキナセアやエルダーフラワー、タイム、ブルーマロウなど
エキナセアは、抗ウイルス、抗菌作用があり、免疫を活性化させる多糖類、糖タンパク質などさまざまな物質が含まれています。炎症作用が軽減されるともいわれており、喉の痛みをやわらげます。
エルダーフラワーは、粘膜をきれいにして呼吸器系をととのえてくれます。鼻水、鼻づまり、くしゃみなどを鎮める抗アレルギー作用でも知られています。
タイムはうがい薬として使用するとよいともされています。また、痰を取り除き、気管支からの感染症を防止するともいわれています。
ブルーマロウは粘膜を保護する働きがあり、喉の痛みや胃腸の炎症を緩和するのに役立ちます。口内炎ができたときは、ブルーマロウのハーブティーで口内をゆすぐのがおすすめ。


悪寒がしてきたら飲みたいハーブは?
悪寒は熱が出る前のサイン。まずは安静にして、ゆっくりと寝ましょう。そして、体を温めることも大切。体を温める働きをするハーブティーを飲みましょう。
カモミール、ジンジャー、シナモン、エルダーフラワー、エキナセア
カモミールには体を温める作用や、発汗作用などさまざまな効果があるといわれています。また、消炎作用があるため喉の痛みの緩和にも効果が期待できます。
ジンジャーやシナモン、エルダーフラワーやエキナセアも、体をぽかぽか温める作用があります。


頭が重いとき、鼻づまりなどの風邪にいいハーブは?
辛い頭痛や鼻づまりにぴったりのハーブがコチラ。
リンデン、ペパーミント
リンデンは、穏やかな鎮静作用で知られているハーブ。血管拡張作用もいわれ、首や肩のこりを緩めて緊張型頭痛をケアしてくれます。
ペパーミントは、緊張性頭痛による痛みを和らげる効果があります。


風邪をひいたら無理せずに、ゆっくり安静にしていましょう。季節の変わり目で体調を崩しやすい人は、天然のハーブの力を活用して予防しておくのもおすすめです。





<参考文献>
Yomeishu
Kampoful Life
GARDEN STORY

Text by Sonomi Takeo