ヨガインストラクター・PRとして活躍する栗山 遥さんが、「今、私が考えていること」を綴るコラム連載。第2回目は、「女性として、これからの未来をどう生きていくのか」をテーマにお届けします。
こんにちは、栗山遥です。連載第二回の今回は、
「女性としてのこれからの未来を、どう生きていくのか」をテーマにお話ししていきます。
わたしの考える理想の女性像先日24歳の誕生日を迎え、いよいよ“大人の女性”だという自覚を持たなければいけないなと、ふと感じました。
理想の女性像、みんながなりたい女性像、女性の美しさとはなんなのか。
日本独自に作られた“美しさ”の概念や、世界中で作られた“美しさ”の基準のようなものに捉われずに、考えていきたいです。
第一回目のコラムでもお話ししましたが、普段の生活から何を考え、どう過ごしているのか、生き方や人間性というものは、その人を纏うオーラや雰囲気に滲み出てくるものだと思っています。
食べたものがその人の身体を作るように、目で見るもの、耳で聞くものの、感じる感情の一つひとつが、その人の心を作ると思うのです。そうして作られた心は、その人の外見にも現れてきます。
私の考える理想の女性像は、
「心も身体もヘルシーに、誰かと比べず、自分のことを好きになって、愛と感謝の気持ちで溢れている」。そんな姿です。背伸びをせず、内面から滲み出る明るさを持ちたいなと考えています。
そして、この話の大前提として、誰かの人生や、誰かの美しさを目指さないこと。人それぞれ、生まれながらに持っている魅力や個性、今までの人生で作られた美しい人間性があると思うのです。なんとなくみんなが思う可愛い顔や、素敵な姿があって、それを目指して求めてしまった時、そのどこかの誰かにちょっと近づいた自分には、どんな価値があるんだろう?
人それぞれの優しさの形があって、人それぞれその人しか持っていない魅力があります。あの子はあんなに痩せているのに、私はこんなに太っている。
あの子はあんなに目が大きいのに、私はこんなに目が小さい。
あの子はあんなに穏やかな心なのに、私は小さなことでイライラしてしまう。
どこかのあの子と、自分との差ばかり気にして、同じにならなくちゃいけないと無理をするのではなくて、自分にしかない何かを光らせた方が良いんじゃないか、と思っています。
もしかしたら、みなさんから見て私はInstagramのフォロワーが多くて、人に見られる機会が多くて、輝かしい世界にいる……そう思ってくれている人もいるのかもしれません。
でもね、今までは普通の人が想像できないような、普通なら経験しないような、苦労や経験を沢山してきた人生でした。
そんな苦労や経験はしたくなかったけれど、その大変だった経験のおかげで、私は今笑って過ごせることにとっても感謝の気持ちを持てるし、小さなことでも全力で喜べる温かい心があるし、自分のことを本当に大切にすることができています。
そのマイナスな経験は今、私にしかない特別な魅力に変わっています。少し見方を変えれば、それまで嫌だったところが自分にしかない良いところに思えるようになって、心がポジティブになって、その人の特別な魅力はもっともっと輝いていくことに繋がっていきます(内面と外面はつながっているという話とも繋がるね)。
だから、私の考える理想の女性像に近づく努力というのは、誰かの何かに近づく努力ではなくて、自分の良いところに気付く努力や、自分の良いところを伸ばそうとする努力、ということなのです。
内面も外見も、自然体でいたい思い返してみれば今まで、「女性らしさ」を出そうと意識したことがなく、それよりも、なるべく自分らしい自然な姿や心でいたいという思いがとても強かったです。
女性らしさを基準に(男性を意識して)服を選んだり、それに合わせたメイクをするということはしません。もちろんTPOに合わせて選びますが、メイクもファッションも、前提として自分が好きなもので、自由に、自分らしいものを。
以前ハワイのビーチに行った時、白髪まみれのおばあちゃんたちが、シワだらけのお肌や、ちょっとたるんだお腹を全く隠すことなく、ビキニ一枚で太陽を浴びている姿を見て、彼女たちのとっても素敵な老い方に心が温まりました。年齢も美しさの一つなんだな、と感じた出来事でした。私もそんな歳の取り方をしたいなと思うんです。
私はサーフィンをするし、外に出るのが大好きなので、年中日焼けをしています。シミもちらほら。きっとこれからもっと増えてくると思う。だけど、
そんなシミやシワすらも、自分らしく、今までの生き様を表すようでなんだか愛おしく感じたりもするんです。おばあちゃん達のシワシワの手には、今までたくさん家事や畑仕事をしてきた強さや、賢明さ、経験の豊富さが刻み込まれています。
自分が気にする何かを、コンプレックスと思って隠そうとするよりも、それを受け入れて自信を持って笑顔で上を向いていた方がきっと、絶対に、美しいです。エネルギーに満ち溢れていて、心の底から笑っている女性の姿に勝るものはないのだと、思っています。
わたしも、いつまでもどこまでも、自分らしく、自然体で、自分の心が赴く方向に歩んでいきたいなと思います。