2024/02/11

LIFESTYLE

寒い冬の冷えを撃退!「湯たんぽ」のすごさとは? 

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厳しい冬の寒さ、なんとかしたいけどエアコンの乾燥も辛い…。そんなときは湯たんぽが大活躍!体の芯からじんわり温めてくれる湯たんぽは、真冬の救世主。


湯たんぽの語源は?
湯たんぽの「たんぽ」は、「湯婆」の唐音読み。中国では唐の時代から湯たんぽの存在が見られ、間接的に伝わるお湯の温度が母親のように優しく、心地よいことから湯婆の名がつき、日本に伝わってから「湯」が頭について「湯湯婆(ゆたんぽ)」となったそう。


湯たんぽを使うメリットとは?
乾燥の心配がいらない
エアコンなどの電気暖房だと、肌や空気が乾燥するため、苦手だという人も多いと思います。湯たんぽは部屋全体を温めるパワーはありませんが、空気を乾燥しないのが魅力。
電気代がかからない・持ち運びに便利
エアコンや電気ストーブを使用すると、電気代が上がってしいまいます。湯たんぽなら充電式でもさほど電気暖房よりは電気は使わず、お湯なら電気代はノーコスト。また、電源がいらないため持ち運びに便利。寝室だけでなくリビングや車中、野外でのキャンプなど様々なシーンで自由に使えます。
体を芯から温める
湯たんぽは、ゆっくり時間をかけて体の芯から温めてくれます。体の表面を温めるだけでは冷えやすく、一時的な効果しか得られません。湯たんぽのように時間をかけて温めることで、冷えにくく、リラックス効果や疲労回復、血行促進、安眠効果などが期待できます。とくにお腹や太ももなど、血流が多いところや筋肉量が多いところを温めると血行が促進しやすいです。


湯たんぽの種類
湯たんぽの素材はさまざま。好みや用途で選びましょう。
金属製
昔ながらの金属製の湯たんぽには、トタンやブリキ素材、メッキ鋼板、銅などが使われます。耐久性が高く、熱伝導率が良いのが特徴です。物によっては高額なものもあります。70〜80度程度のお湯があれば、すぐに使えます。お湯が少なすぎるとぬるくなってしまうため、注ぎ口から水面が見える程度までお湯を入れるのがおすすめ。専用のカバーなどに入れて使います。また、素材によってはそのまま火をかけられるものもあります。
陶器製
陶器製の湯たんぽは金属製のものは、熱伝導は低いですが、そのぶん低温やけどなどのリスクも低く、冷めにくいのも特徴。小さい子供や高齢者、ペットなどにも安全性が高いので安心です。陶器の原料である土には遠赤外線効果もあると言われているので、体を芯から均一に温めてくれます。寝る前にお湯を入れて布団に入れておけば、朝まで温かさが保たれ、一晩中ぬくぬく。ただ、他の素材に比べて重く、衝撃に弱いため落とさないように注意を。
プラスチック製
コストパフォーマンスを重視するならプラスチック製。適度なあたたかさ、使いやすさで手軽に使えるタイプです。丈夫で手入れも不要。使い勝手がいいのでお試しで買ってみたい人にぴったり。
ゴム製
素材が柔らかく、身体にあてやすいのが魅力。氷枕としても使える冷・温両用タイプのものもあります。ゴム製特有のにおいがあるので、それが苦手な人は合わない可能性も。
レンジ加熱タイプ
お湯を使わず、レンジで保温材を温めて使います。ものによっては10時間程度あたたかさが持続し、一般的な湯たんぽと比べても性能に遜色はなし。電気を使うため、防災グッズとしては難点あり。ただ、お湯を沸かさない手軽さはあります。


寒い冬だけでなく、生理痛や風邪のときなどにも役立つ湯たんぽ。体の芯から温めて、冷え予防を目指しましょう。最近はさまざまなデザインも発売されているので、お気に入りを見つけてみて。




<参考文献>
世田谷自然食品
日本直販
語源由来辞典

Text by Sonomi Takeo