2023/09/13

BEAUTY

肌が乾燥するのは「肌のバリア機能の低下」が原因!

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秋冬は肌が最も乾燥するシーズン!対策をする前に、その原因とメカニズムを知っておきましょう。


肌が乾燥しているってどういうこと?
私たちの身体は、成人の場合、全身の約60〜65%の水で構成されており、そのうち約15〜20%は肌に蓄えられているといわれています。肌内部の水は表皮へと送られ、肌表面を適度にうるおわしているので、本来の健康的な肌の場合はみずみずしく、しっとりとしているもの。
しかしなんらかの要因によって肌の調子が崩れると、肌表面から水分が抜け出して乾燥が進んでしまいます。
肌の水分が不足して乾燥すると、肌ツヤが失われ、化粧のノリが悪くなったり、洗顔や入浴後につっぱったりしてしまいます。症状としては肌のかさつきやごわつき、粉が吹くなど。さらに進とピリピリとした刺激感やかゆみ、ひび割れなどの症状が出ることも。


乾燥肌の原因って?
肌が一定のみずみずしさを保っていられるのは、内部の水を閉じ込めて蒸発させないための仕組みが備わっているから。これは、外界から体を守る「肌のバリア機能」。
肌のバリア機能は、肌表面にあるわずか0.02mmの表皮にあります。乾燥肌になった場合、このバリア機能が低下し、肌内部に水分を十分にとどめておくことが難しくなり、肌トラブルへとつながってしまいます。


「肌のバリア機能」が低下する原因とは
肌バリア機能の低下には、複数の原因が同時に重なって低下することがほとんど。
肌バリア機能の低下の原因としては、以下のようなことげ挙げられます。

生活習慣の乱れ

偏った食事や、睡眠不足などによって生活習慣が乱れると、皮脂の分泌がアンバランスになり、肌の回復力が落ちることでバリア機能も低下してきます。
また、睡眠時に出る成長ホルモンは皮膚のターンオーバーの促進だけでなく、皮膚の水分を保つ働きや皮膚の細胞分裂や再生を促進する働きがあります。
ゆえに、睡眠不足が続くと成長ホルモンが低下し、ターンオーバーが滞ることで肌の回復力が間に合わず、バリア機能も低下していきます。
冷房・暖房の長時間利用による空気の乾燥
エアコンは空気中の水分も一緒に吸収してしまう仕組みのために、長時間エアコンを使用すると空気は乾燥します。空気が乾燥すると、肌のバリア機能は低下しやすくなります。
紫外線によるダメージ
紫外線は肌の一番外側にある角質層はストレートに紫外線ののダメージを受け、皮膚のダメージを受け、肌のバリア機能を低下させてしまいます。
間違ったスキンケア法や入浴法
こすりすぎや洗浄のしすぎで、皮膚のバリア機能が低下することがあります。また、42度以上の高温の湯は肌に必要な脂質を奪い、バリア機能が低下します。
ビタミンB群の不足
ビタミンB群は肌のターンオーバーを正常に保つ働きがあり、不足するとターンオーバーが乱れれ、バリア機能低下につながります。
加齢による皮脂分泌量の減少
個人差はありますが、角質内の天然保湿因子(NMF)や皮脂(皮脂膜の主成分)は、年齢とともに減少。それにともなって肌のバリア機能が低下し、外界からの刺激に弱くなっています。

など、さまざまな要因が重なり、肌バリア機能が低下して乾燥肌へとつながります。
秋から冬にかけて、湿度が低下し、空気は乾燥。肌がもっとも乾燥しやすい季節に突入するため、しっかりと保湿対策を行いましょう!





<参考文献>
第一三共ヘルスケア
持田ヘルスケア

Text by Sonomi Takeo