2024/01/18

BEAUTY

年齢を重ねると水分量が激減!?知っておきたい冬の乾燥対策

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冬は乾燥しがちな季節で、肌トラブルにお悩みの方も多いのでは。「いつもと同じように保湿していても、乾燥しがち」と思ったら、年齢を重ねて乾燥がしやすくなったサインかも?
今回はなぜ年齢を重ねると乾燥しやすくなるのかを解説!



年齢を重ねると乾燥しやすくなるのはなぜ?
冬になると肌が乾燥しやすくなりますが、それだけでなく、20代、30代、40代と年齢を重ねていくたびに肌のカサつきが徐々に気になってくるものです。
なぜ、そういった現象が起きるのでしょうか?
それは、肌のさまざまな成分が減ってしまうことが要因です。

・水分量の減少
肌の水分量が最も多いのは、生まれて間もない赤ちゃんのとき。赤ちゃんの肌は、みんな肌がぷるぷるですよね。このときの水分量を100とすると、30代では65%、40代ではその半分に減少するとか…。肌の水分量は年齢を重ねるとともに、どんどん減っていきます。
・コラーゲンの減少
肌に弾力を与える働きを担う、コラーゲン。肌の真皮層と呼ばれる、少し奥の層に多く存在します。体内のコラーゲンの量は25歳のときにピークを迎え、その後、徐々に減少します。40歳頃にはピークの半分くらいになるといわれています。
・エラスチンの減少
エラスチンは、コラーゲンと同様に肌の弾力を保つ成分。ゴムのような伸縮性で、コラーゲンの繊維を束ねて支える役割があります。20代後半がピークで、その後は徐々に減り、40代を迎えると急激に少なくなっていきます。
・ヒアルロン酸の減少
肌の細胞をクッションのように守り、たくさんの水分を蓄える性質があるヒアルロン酸。みずみずしい肌をつくるには欠かせない存在です。ヒアルロン酸は赤ちゃんの頃が一番多く、30代から減り始め、40代で約半分、60代でさらに減少し、4分の1ほどになるといわれています。
・セラミドの減少
セラミドは肌のいちばん外側にある角質層を埋める角質細胞間脂質の主成分で、角質層に水分と油分を閉じ込めるという重要な役割を担っています。セラミドも加齢によって減少し、50代になると20代の約半分になるといわれています。
・皮脂の減少
皮脂は肌の表面を覆い、水分の蒸発を防ぐ働きがあります。40代以降に大きく減少していくといわれており、20代と30代は混合肌だった人も、40代になると普通肌〜乾燥肌になることもあるとか。


年代別に考える、乾燥肌にならないためには?
乾燥肌にならないために重要なバリア機能を保つことが大切です。
年齢を重ねるとバリア機能が衰えてしまうので、スキンケアなどでうるおいをしっかり与えることが大事。

20代は皮脂の分泌量が多く、肌の乾燥を感じない方も多いかもしれませんが油断は禁物、バリア機能を維持するためにも、化粧水だけではなく乳液などの保湿化粧品もあわせて使うようにしましょう。

30代は肌のハリ不足や毛穴の開きなど、さまざまな悩みが出てきやすい年代です。バリア機能を低下させないよう、20代よりも保湿に重きをおいたスキンケアを。化粧水や美容液で水分や保湿成分を補ったあと、乳液やクリームなどでしっかりと蓋をして保湿成分を逃さないことが大切です。

40代は、エストロゲンなど女性ホルモンも減少しはじめ、ホルモンバランスが乱れがち。保湿を十分にしつつ、食事やサプリメントでインナーケアを意識することも大事です。

50代、60代はシミ・くすみ、肌のたるみに悩む人も増えていきます。保湿はこれまで以上にこだわりながら、カルシウムやビタミンDを積極的に摂取したり、運動をして骨を丈夫にするなど、インナーケアや適度や運動を心がけていきましょう。



冬はさまざまな乾燥の要因がありますが、年代とともにそのダメージがより顕著になっていくことも…。いつも以上に意識しながら、いつまでもみずみずしい、ツヤツヤ肌を目指していきましょう!




<参考文献>
メディプラス乾燥予防研究所
大正製薬

Text by Sonomi Takeo