2023/01/30

FOOD

旬食材辞典|改めて注目したい!「カリフラワー」の栄養と効能

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心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく人気連載。栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。
今回は冬が旬の「カリフラワー」をピックアップ!


―今月の旬食材―
カリフラワー
カリフラワーが一番おいしい時期は、11〜3月の寒い時期。ほぼ一年を通して食べられますが、旬のカリフラワーは甘みが増すので、今の時期がおすすめ。ゆでたり蒸したりして食べることが多い野菜ですが、ピクルスにすると長持ちします。


カリフラワーの主な栄養素
食物繊維
便秘の予防に欠かせない食物繊維。食後の血糖値の急激な上昇を抑えたり、血中コレステロール値を下げる作用もあるといわれています。
ビタミンC
皮膚や細胞のコラーゲンが作られる際に必要とされるビタミンC。抗酸化作用があり、老化や免疫能の低下の原因となる活性酸素から細胞を守る働きもあります。
ビタミンK
脂溶性ビタミンであるビタミンKは、骨の代謝や血中カルシウム濃度の調整、血液凝固などに欠かせない役割を果たしています。カリフラワーには1日に必要なビタミンKの約20%が含まれています。
カリウム
ナトリウムの排出を促し、血圧を一定に保ったり、細胞を正常な状態に保つ働きがあります。


カリフラワーの栄養を効率的に摂取する方法
生のカリフラワーのほうが、カリウムやビタミンCの量が多く、栄養価は高め。生だと硬くて食べにくいという場合は、蒸す方法がおすすめです。
栄養素を逃さず、手軽に火を通したいなら電子レンジを使う手も。電子レンジで加熱する場合は、小房切りにして水洗いしたカリフラワーを耐熱容器に淹れて、ふんわりとラップしてから電子レンジにかけましょう。


美味しいカリフラワーの選び方
新鮮なカリフラワーを選ぶためのポイントは、
・花蕾がすき間なく詰まっている
・花蕾の色が白くてきれい
・茎の中心が空洞になっていないか
黄色く変色しているものは鮮度が落ちているかも。茎の真ん中に空洞があき、空洞になっているものは水分が抜けてみずみずしさが失われている可能性があるので、避けた方がよいでしょう。


カリフラワーの保存方法
<冷蔵保存の場合>
カリフワラーを数日以内に使い切る場合は、冷蔵保存でもOK。カリフラワーの花蕾は収穫後も成長するので、冷蔵の場合は早めに食べ切りましょう。
乾燥に弱いため、花蕾を中心に乾いたペーパータオルで包む。ポリ袋に淹れて野菜室で立てて保存を。2〜3日保存可能です。

<加熱して冷凍保存の場合>
加熱してから冷凍することで、解凍後もうまみを残しやすく。小房に分けてから冷凍保存するので、使用する分だけ取り出して、冷凍のまますぐに調理できるので便利。

小房に分けたら水に張ったボウルで2〜3回洗い、汚れを取り除く。ゆでる、蒸す、電子レンジなどを利用してやや固めに加熱を。
ざるにあげて覚ましたら、キッチンペーパーなどで水けを取り除き、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。

<生のまま冷凍保存の場合>
生のままでも冷凍保存は可能。その場合は小房に分けて水で洗うまでは上記と同じ工程。そのあと水けを拭いたら冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。
冷凍保存は1カ月ほど保存が可能です。

カリフラワーはブロッコリーに比べると陰に潜んでしまっていますが、栄養がぎっしり詰まった野菜のひとつ。旬の冬に、積極的に取り入れていきましょう。




<参考文献>
わかさの秘密
VEGEDAY
H2

Text by Sonomi Takeo