2023/01/06

FOOD

旬食材辞典|ビタミンC含有量は柑橘類でNO.1!旬の「タンカン」で美肌を目指そう

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心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく人気連載。栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。
今回は1〜3月が旬の「タンカン」をピックアップ!

ー今月の旬食材ー
タンカン
タンカンはみかんの2倍のビタミンCが含まれているとされていて、柑橘類の中でも最もビタミンC含有量が多いとされています。旬の時期は1〜3月頃。沖縄県や鹿児島県を中心に、屋久島や奄美大島などの温かい地域で栽培。果肉はやわらかくジューシーで、柑橘類の中でも酸味が少なく、甘みの強い果物です。


タンカンの主な栄養素は?
ビタミンC
タンカン1個で1日に必要なビタミンCが摂取できるといわれているほどの含有量。抗酸化作用があり、アンチエイジングに効果が期待できます。また、ストレスへの抵抗力がアップしたり、免疫力向上のサポートもするともいわれています。
クエン酸
疲労回復のほか、血流の改善、基礎代謝アップ、肝臓の機能改善などに役立つといわれているクエン酸。
ビタミンP/ヘスペリジン
ビタミンPはビタミンCの吸収を助ける働きをしてくれます。皮をむいたあとに見える白い筋に、ビタミンPは含まれています。ヘスペリジンはみかんなど柑橘類に含まれる天然成分で、ビタミンPの一種。末梢血管を強くする作用のほか、高脂血症を予防する作用などがあることも報告されています。
β-カロテン
抗酸化作用のあるβ-カロテンが豊富。老化防止やアンチエイジング、風邪やがん、生活習慣病の予防の効果が期待できます。また、β-カロテンは体内でビタミンAに変換し、夜盲症、視力低下を防ぐ効果も。


タンカンの栄養を効率的に摂取する方法
そのまま食べるのが一番ですが、細かく切った皮を温かいお茶としていただくのも美味しい。お風呂に入れれば体の内側からぽかぽかしてきます。朝は生搾りジュースにしても、そのまま丸ごと栄養を摂取できるのでおすすめ。


美味しいタンカンの見分け方
新鮮なタンカンを選ぶポイントは、
・皮が濃いオレンジ色
・持った時にずっしりとした重さがある
・皮はかためよりやわらかめ
・大きさは小さめのほうが甘みが強い
など。
皮にすり傷がついていることがありますが、味にはあまり影響はありません。

タンカンの保存方法
直射日光などを避けて、冷暗所で保存を。箱買いなどをして大量に買った場合は、新聞紙を水に濡らし、ビニール袋の中に濡れた新聞紙を敷いたら、タンカンを入れます。タンカンの上に別の濡れた新聞紙をかぶせて、ビニール袋を閉じて冷蔵庫のチルド室で保存を。
新聞紙が乾いたらまた濡らして乾かないようにしましょう。

あまりスーパーで見かけない果物ですが、美肌に効果的な栄養素がたっぷりのタンカン。タンカン独特の濃厚な甘さは、そのまま食べる以外にもジャムなどにしても絶品です。お取り寄せなどでも買えるので、ぜひ一度チェックしてみて。




<参考文献>
いっちば
BOTANICA
果物ナビ

Text by Sonomi Takeo