2022/03/08

WELLNESS

尿漏れ予防、生理痛軽減、むくみ改善|「膣トレ」がもたらすメリットとは

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最近よく耳にするようになった「膣トレ(膣トレーニング)」。どんなメリットがあって、何をすればいいのか?を解説します!


そもそも「膣トレ」とは?
「膣トレ」とは、骨盤底筋という筋肉を鍛えるトレーニングのこと。骨盤底筋は骨盤の底にあって、子宮や膀胱、直腸を下から支える重要なインナーマッスルです。


膣トレはどんな人に効果がある?
加齢や運動不足などによる肥満、出産を経験していたり、立ち仕事やデスクワーク仕事で長時間同じ姿勢でいることが多かったりすると、骨盤が歪み膣がゆるんだ状態になっている可能性があります。

膣トレがおすすめな人としては、
・尿漏れの予防をしたい
・出産を経験したことがある
・膣を引き締めたい
・姿勢をよくしたい
・下腹部を鍛えたい
・月経血コントロール(生理の経血をトイレで出すこと)ができるようになる
・便秘や冷え性を解消したい
・むくみを改善したい
・オーガズムを感じやすくしたい
などを改善したい、という人が挙げられます。

膣まわりの筋肉の収縮を鍛えることで、上記の症状を改善。
特に尿漏れは、40代以上の女性の約4分の1の方が経験しているといわれています。また、年齢関係なく出産経験があったり、肥満気味、ストレスが溜まっていたりすると尿漏れが起きやすくなるとも。生理痛軽減やダイエットにも効果的ともいわれており、あらゆるメリットが期待できます。
生理痛がある・セックスを楽しめない・尿漏れすることがある・いつもお腹が冷えている・体全体の筋肉量が少ない・出産を経験しているという方は膣トレを始める価値ありです!



話題の膣トレボールとは
ここ数年、あらゆる膣トレグッズが登場しています。初心者におすすめなのが、コロコロ動く、重りが入ったトレーニングボール。膣の中に入れたらその重りを感じながら家事やお散歩、日常生活を送るだけ。それだけできゅっきゅっと膣がタイトニングされ、自然と膣に力を入れられるようになっていきます。
最初は5分くらいから始めて、慣れてきたら時間を延ばし、2〜3時間行うといいでしょう。
重さもライトなものから始めて、慣れてきたら重さや個数を増やしていくと◎。
自由な組み合わせで重さをカスタマイズできる複数の重さのボールが入っているものもありますが、使用するのが初めてでトライだけしてみたいという方は、ビギナー向けの1個タイプからでも。
挿入しづらいと感じた場合は、潤滑油などを使用してから挿入すると楽に入れられます。

そのほか出し入れしやすいドロップタイプや挿入したままシャワーが浴びれる防水デザインのもの、スマホのアプリと連動して自分の膣圧の測定、自身の膣に合ったトレーニングメニューを提案してくれるグッズなど、あらゆる種類のグッズがあるため、自分に合ったアイテムを探してみて。


トイレに行きたくなったり、生理中の時は?
ボールが入ってる状態でトイレに行くのは難しいので、お手洗いは済ませておくとベター。トレーニングを続けていくうちに、入れながらでもできるようになることもありますが、
最初のうちは抜けてしまいやすいので途中で行きたくなったらはずしましょう。
また、生理中や入浴中、睡眠時はNGです。


膣トレグッズはどうやって洗う?
使用するグッズを清潔に保っておくことも大切です。デリケートなパーツなので、使用の前と後には洗浄や除菌をしましょう。ボディソープなどでも可能ですが、専用のクリーナーも売られています。洗ったあとは吊るすなどしながら自然乾燥でOKです。


人生100年時代といわれている今、女性がいつまでも輝いて健やかに過ごしていけるように、セルフケアをすることはとても大切です。膣トレもセルフケアのひとつ。少しずつでも継続していけば、あらゆる不快な症状の改善に繋がるかもしれません。
膣トレだけでなく規則正しい生活をしたり、適度な運動をするなど、日常生活の中でセルフケアを心がけましょう。



<参考文献>
「ちつのトリセツ 劣化はとまる」(原田純著/たつのゆりこ指導)/径書房刊
iroha CONTENTS

Text by Sonomi Takeo