2024/02/29

FOOD

旬食材辞典|独特な香りが病みつきに!「パクチー」は健康&美容に効果的

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心も体も喜ぶ、旬の野菜を紹介していく人気連載。 
栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。今回は春〜夏が旬野菜の「パクチー」をピックアップ!


ー今月の旬食材ー
パクチー
アジアやエスニック料理の定番、パクチーの旬は3〜6月。香菜、コリアンダーなどとも呼ばれ、生のままや乾燥させたりと、さまざまな楽しみ方ができます。独特な香りが特徴のパクチーは、健康や美容に役立つ栄養素がたくさん含まれています。


パクチーの主な栄養素は?
β-カロテン
β-カロテンは体内でビタミンAに変えられる栄養素で、抗酸化作用があるといわれています。抗酸化作用は、活性酸素を取り除く働きがあります。活性酸素が増えすぎると、動脈硬化やガンを発症させることに繋がることも。その活性酸素の働きを抑えてくれます。
ビタミンC
コラーゲンがつくられる際に必要なビタミンC。抗酸化作用によるアンチエイジングや、メラニン色素の生成の抑制、シミ対策としても取り入れたい栄養素です。
食物繊維
野菜のなかでも食物繊維が豊富なパクチー。腸内環境をととのえる働きが期待できます。
カリウム
カリウムは、むくみや高血圧の原因となるナトリウムを排出してくれる働きをします。

血液中のヘモグロビンは全身に酸素を運搬する働きがあります。材料となる鉄が不足すると貧血となり、頭痛や倦怠感、めまいなどを引き起こすことも。
カルシウム
強い骨をつくる材料となるカルシウム。子どもはもちろん、大人も骨粗鬆症予防として取り入れたい栄養素です。


パクチーの栄養素を効率的に摂取する方法
生で食べる
パクチーに多く含まれるビタミンやミネラルは水溶性のものが多いため、生でいただくのが一番効果的。料理のトッピングやサラダにするのがおすすめ。
油と組み合わせる
パクチーに含まれるβ-カロテンは、油と一緒にとることで吸収率UP。肉や魚などの脂質を含む食べ物と組み合わせたり、油の入ったドレッシングを使用してみましょう。
茎は加熱調理で
パクチーの茎の部分も栄養豊富。刻んで炒め物やスープの具材として取り入れれば、あますことなくいただけます。


美味しいパクチーの選び方
新鮮なパクチーの特徴は、以下の通り。
・葉の色の緑が濃く、鮮やか
・葉がみずみずしく、全体的にハリのあるもの
・茎はあまり太くなく、直径3〜5㎜
など。
鮮度が失われたパクチーは葉の色がくすみ、黄色っぽくなってしまいます。
葉がしんなりしているものも、鮮度が低い可能性があります。
また、葉が太すぎると筋っぽく、食感がそこなわれてしまうので、程よい太さの茎を選びましょう。


パクチーの保存方法
<冷蔵保存する場合>
茎を水に数十分ひたしたあと、濡らしたキッチンペーパーで包みます。パクチーを密閉保存袋に入れて野菜室に保存を。
<冷凍保存の場合>
葉と根をわけたら冷凍保存袋に入れて冷凍庫で保存を。冷凍したまま加熱調理に使用できるため、鍋や炒め物に使用できます。また、根の部分やラップに包んでから冷凍庫に保存すると◎です。


パクチーは刻んでサラダにしたり、スムージーの材料にしたり、茎を炒め物にしたり、エスニックな煮込み料理にしたり、さまざまな料理の香味野菜として活躍。ハマればマニアになる人もいるほど、独特な香りで近年ではパクチー専門店も急増しているほどです。
春夏は栄養たっぷりのパクチーを薬味として、メインの食事として、いろんな料理で活用してみてください。





<参考文献>
トクバイニュース
ふるさと納税DISCOVERY

Text by Sonomi Takeo