2023/03/17

LIFESTYLE

ハーブの自然療法で花粉症を緩和しよう

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花粉シーズン真っ只中ですが、なるべく薬に頼らず花粉症の症状を和らげたいもの。花粉症をポジティブに迎えられるような、ハーブとその効能をご紹介します。


花粉症を和らげてくれる、おすすめハーブ
ネトル
ヨーロッパ原産のネトルは、2000年以上も前から愛用され、メディカルハーブとして長く利用されてきました。ヒスタミンの放出を抑制して、花粉症などのアレルギー症状を緩和する作用があるといわれています。
ドイツでは春先に起こるアレルギーなどの不調を予防するハーブティーを集中して飲む療法があり、「春季療法」と呼ばれますが、ネトルは必ず選ばれるハーブ。ビタミンやミネラル、食物繊維なども豊富で、天然のマルチビタミンと言われるほど。

ペパーミント
呼吸器系のトラブルを鎮め、鼻の通りをよくしてくれます。鼻づまりなどの辛い症状がつづいてイライラしたら、ペパーミントをかぐとよいでしょう。精神的な疲労を和らげてくれます。

セージ
浄化用に使うハーブとして、最近注目を浴びているセージ。セージはとても優れた抗菌・抗ウイルス作用があるということから、風邪や感染症の予防、口内炎などを和らげるともいわれています。花粉症で目がかゆいときに、冷やしたおしぼりなどにセージの精油を垂らすのもおすすめ。

タイム
優れた抗菌作用で、せきやのどの痛みを和らげます。タイムで作ったハーブチンキや濃いめに淹れたハーブティーでうがいするのも◎。

エルダーフラワー
花粉症のくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのカタル症状を和らげ、目の充血の緩和にも役立ちます。発汗作用や利尿作用、風邪の症状にも効果的。

ローズヒップ
花粉症の症状で消耗したビタミンCを補給し、抗酸化作用、抗炎症作用があります。

ティーツリー
抗ウイルス作用や免疫調整作用に優れたハーブ。オーストラリアに自生する植物で、先住民族アボリジニの間で何千年もの昔から傷を治すためや感染症を予防する万能薬として親しまれてきました。
ティーツリーのスーッとした香りには、花粉の刺激から鼻粘膜を守り、鼻水やくしゃみなどの症状を緩和してくれる働きがあります。ティッシュやハンカチに1〜2滴垂らして、鼻から吸い込むだけでOK。

これらのハーブをブレンドしたお茶を飲んだり、アロマポットなどに垂らしてお部屋でリラックスしながら香りを楽しんだり。さまざまな方法でハーブを楽しみながら、花粉シーズンを乗り切りましょう。





<参考文献>
特別非営利活動法人「日本メディカルハーブ協会」ハーブのある暮らし」
養命酒「医師が教える花粉症対策!薬だけに頼らないハーブを使ったセルフケア」

Text by Sonomi Takeo