2022/01/05

ORGANIC DICTIONARY

話題の美容成分「ツボクサ」が持つ力とは?

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今注目されているハーブ、「ツボクサ」について解説!その美容効果とは?


ツボクサって何?
日本をはじめとした世界各地で分布している植物。特にインドやベトナムなど東南アジアで多く見られます。セリ科の植物に分類され、地面を這うように広がって成長していくのが特徴。「ゴツコラ」「ゴッコラ」などと呼ばれることもあります。

ツボクサの歴史
ツボクサは、古くからハーブ医療や民間療法のアーユルヴェーダでも用いられてきました。その歴史はとても古く、約5,000年以上前から「長寿のハーブ」とも呼ばれ、様々な不調を改善する重要なハーブとして愛用されています。
また、古代エジプトでは「若返りの薬」といわれ、ジプシーたちの万能薬として使われていたそうです。


ツボクサの効果・効能は?
神経と脳細胞を活性化する効果があるとされ、そのほかにも血液循環の改善、抗菌作用、解毒、記憶力を高め老化や老衰を遅らせるなど様々な効果が期待されています。

ハーブティーやジュースで飲まれることが多いですが、近年ではツボクサ抽出エキスを配合したコスメも急増中。鎮静効果、肌荒れ改善、肌の再生効果などが期待できるスキンケア成分として取り入れられています。
ツボクサの葉や茎から抽出したエキスには、肌自活力を高めてくれるといわれています。
また、「I型コラーゲン」と呼ばれる種類のコラーゲンの産生を促す効果があるとされています。I型コラーゲンとは、皮膚や骨に最も多く存在するコラーゲン。肌のダメージを修復して弾力性を維持するにはこのI型コラーゲンが不可欠で、肌を根底から支える働きをするとか。

ツボクサ抽出エキスには、肌のバリア機能をキープするのに必要なセラミドを分解する「セラミダーゼ」の働きを抑制する効果も期待できます。
そのほかシミのもととなるメラニンの生成を抑制する効果があるなど、美容効果のあるハーブとして注目されています。


古の時代から使われてきたツボクサ。
ヨガの世界では、「瞑想のためのハーブ」ともいわれており、気分を和らげたり集中して物事を考えたいときなどにも用いられることもあるそう。
気になる方は、スキンケアとして、リラックスしたい時のハーブティーとしてなど、用途によって使い分けてみて。



<参考文献>
ツボクサレディ
ozaki flower park
restcia

Text by Sonomi Takeo