2021/10/24

ORGANIC DICTIONARY

自宅の生ゴミを減らす「コンポスト生活」をはじめませんか? 

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サステナブルなTipsとして欠かせない「コンポスト」、最近よく聞く言葉ですが、改めて解説しましょう。


コンポストとは
日々の暮らしのなかで、不必要とされる「ゴミ」は生まれます。
なかでもキッチンから出る生ゴミは毎日のように出るものです。そんな生ゴミを“たい肥”などに再生してくれるのが、コンポスト。
コンポストとは、枯葉や生ゴミなどの有機物を分解、発酵させて作られたたい肥のこと。
菌や微生物の力を利用して、分解・発酵させることでできる肥料の一種です。
本来は、ゴミなどでできたたい肥がコンポストで、それを作る容器はコンポスターと呼ばれます。


コンポストを使うことのメリット
コンポストを使うことで、さまざまなメリットが生まれます。
・生ゴミを捨てる手間がなくなる
・生ゴミを捨てるときに使うビニール袋、ゴミ袋が必要なくなる
・できたたい肥は家庭菜園、花の栽培などに使える
・ゴミの焼却が減ることで、処理に使う二酸化炭素の排出量が削減される
など。
自宅ではもちろん、地球環境にとっても影響を及ぼし、多くのメリットをもたらします。


コンポストの種類
生ゴミを処理するコンポストは、さまざま形、種類があります。自分に適したタイプを選ぶといいでしょう。

設置型コンポスト
庭の土を掘り、コンポスターの下の部分を埋めてふたをするタイプ。生ゴミのほか庭の落ち葉や雑草なども入れられる。
回転式コンポスト
生ゴミや落ち葉などを入れて、容器ごと容器ごと回転させることで堆肥化に必要な酸素を効率よく供給。
密閉型コンポスト
密閉した容器に生ゴミや米糠、発酵促進剤などを入れて、ゴミを発酵させる。生ゴミは分解されないので、土に移して1カ月ほど分解させる必要がある。
ダンボールコンポスト
ダンボールに資材や生ゴミを投入後かき混ぜたら3週間ほど熟成させる。ダンボールは庭やベランダへ。2〜6カ月ごとの交換が必要。
電動生ゴミ処理機
電気を使い、生ゴミを乾燥させてたい肥したり炭化させるタイプ。室内に設置できて便利だが、音がしたり電気代がかかるというデメリットも。
ミミズコンポスト
ミミズと資材を入れた容器。生ゴミを投入すると、ミミズが生ゴミを食べて分解してくれる。ミミズは好き嫌いがあるので、柑橘系など入れられない生ゴミもあるので注意が必要。


できた「たい肥」の使い道は?
自家製のたい肥には、植物がすくすく育つための栄養素がたくさん含まれています。
また、たい肥を混ぜることで土がふかふかになったり、通気性がよい土になります。
庭やベランダで家庭菜園をしたり、ガーデニングに活用しましょう。


捨てるはずだったゴミが、コンポストがあれば有機肥料に生まれ変わります。
循環が生まれ、地球環境にはもちろん自宅でのゴミから出るイヤなニオイなどにも悩まされず、ゴミ袋も節約できていいこと尽くし!
ものによっては高い価格のコンポストもありますが、市がいくらか負担してくれるところもあるので、一度調べてみては?
種類もたくさんあるので、まだ持ってない方はぜひチェックしてみて。


<参考文献>
LFCコンポスト

Text by Sonomi Takeo