2021/11/19

ORGANIC DICTIONARY

「医薬部外品」と「化粧品」の違いって何?

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スキンケア製品の中に、「医薬部外品」と表示されているものを見かけたことがあるのではないでしょうか。今回は、医薬品・医薬部外品・化粧品の定義について、解説します。


医薬品・医薬部外品・化粧品はどう違う?
一般的なスキンケア用品は、「薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)」により、「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」のどれかに分類され、効果・効能の範囲が分けられます。皆さんも目にしたことがあるはず。
それぞれの定義についてを解説します。


医薬品
病気の「治療」を目的とした、厚生労働省より配合されている有効成分が認められているもの。医師の処方箋が必要なものもあれば、薬局やドラッグストアで薬剤師や登録販売者の助言を得て購入できる市販薬(OTC医薬品)もある。製品例としては、医療用保湿薬や皮膚用薬、皮膚保湿薬、点眼薬、滋養強壮薬など。

医薬部外品
厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分を、一定の濃度で配合。治療というよりは予防や衛生を目的に作られている。スキンケア製品でいうと、「肌荒れ・荒れ性」「ニキビを防ぐ」「日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ」「皮膚の殺菌」など、効果があるといわれている有効成分が配合されている場合、その効果を訴求できる。医薬部外品のスキンケア製品を通常の化粧品と区別するために、「薬用化粧品」と呼ぶこともある。

化粧品
医薬品や医薬部外品以外のもので、医薬部外品に比べて効果は緩和されているもの。人体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変えるために、または皮膚や毛髪を健やかに保つために使用され、人体に対する作用がおだやかなもののこと。医薬部外品に認められている「肌荒れ・荒れ性」などの効果・効能は認可されていないので、パッケージで表現することはできない。


医薬品や医薬部外品の場合、パッケージにこれらの表示が必ずあるはず。ドラッグストアなどに訪れたときに、一度チェックしてみて。



<参考文献>
化粧品と薬用化粧品

Text by Sonomi Takeo