2021/08/12

ORGANIC DICTIONARY

猛暑対策!水分と電解質を素早く吸収する「経口補水液」を味方に

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近年の凄まじい猛暑の中では、年齢関係なく熱中症対策が必要です。熱中症には「経口補水液」を飲むと良いとよくいわれていますが、それはなぜでしょうか?改めて解説します。


経口補水液は、感染症に伴う脱水症を防ぐために生まれた!
経口補水液とは、ナトリウムなどの電解質と糖分などがバランスよく配合された飲み物。
脱水症状に有効とされていますが、もともとは「コレラ」などの感染症に対処するため発展途上国で成功した「経口補水療法」からきています。
コレラなどの発展途上国内で蔓延した感染症が流行った時、医療設備の整備も遅れ、医師も少ないなど点滴の実施が困難な状況だったため、身体から失われた電解質を口から補給する手段が必要とされました。
そして、水及び電解質を手軽に迅速に補給できる手段として、この経口補水液が生まれたそうです。そのため“飲む点滴”ともいわれています。


スポーツドリンクとはどう違う?
スポーツドリンクにも、電解質や糖分は含まれています。大きな違いは、その配合バランス。
どちらも水分と電解質の給水率を高めるために少量の糖分が含まれているものが多いですが、スポーツドリンクの方が経口補水液に比べて一般的に糖分の量が多いとされています。これは、運動後の疲労回復に役立てるためといわれています。
最近では砂糖や果糖不使用の経口補水液も販売されるので、日常的に飲むならそういった糖類が入ってないものを摂取して、虫歯や肥満のリスクを防ぎましょう。


どんな時に飲めばいい?
経口補水液は軽度から中度の脱水症状の改善に有効とされています。
登山やアウトドア、スポーツ時の他、炎天下の下で歩くとき、下痢・嘔吐・発熱に伴う脱水状態などは特に摂取すると良いでしょう。
先ほどもお伝えした通り、糖類が入ってないものであれば、夏の渇いた体を潤し循環させる水分補給として日々の中で取り入れても。

熱中症対策は、こまめな水分補給が重要!水分を飲んでも、暑さによる汗でどんどん出ていってしまいます。
経口補水液を上手に活用しながら、水分と電解質をバランスよく補給していきましょう!


〈参考文献〉
水と健康の情報メディア「トリム ミズラボ」

Text by Sonomi Takeo