2023/12/30

ORGANIC DICTIONARY

肥満度をチェックする「BMI」について改めて解説!

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「BMI」ってよく聞くけど、なんのこと? 改めてその意味と、計算法や基準とされている数値などを解説します。


BMIって何?
BMIとは、「Body Mass Index」の略で、カラダの大きさを表す指数のこと。肥満度を表す指標として、国際的に用いられている体格指数です。
体重(キログラム)を身長(メートル)の二乗で割った値で、計算式で表すと、
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
となります。


WHO(世界保健機構)の基準は?
WHOで基準とされている数値は、BMI25以上が過体重、30以上が肥満です。日本人の場合、BMI25以下であっても高血圧、脂質異常症、糖尿病などの発症リスクが高いとされています。
そこで、日本肥満学会ではBMI25以上を肥満とし、18.5未満が「低体重」、18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」とし、肥満はその度合いによってさらに「肥満1」から「肥満4」に分類されます。
そのうち、BMIが35以上を「高度肥満」とよび、もっとも病気になりづらい値としてBMI22を「標準体重」としています。


BMIだけではわからない、「隠れ肥満」とは
BMIは身長と体重から指数を算出するため、脂肪が多いのか筋肉が多いのか判断できない場合も。筋肉質な人は筋肉が重いためBMIも高くなり、逆にBMIが25未満で、肥満と判定されなくても実は筋肉が少なく内臓脂肪が多い可能性があります。内臓脂肪の蓄積がしている「隠れ肥満」の可能性もあるので、体重と合わせて体脂肪率を確認することも大切!
BMIが標準でも、体脂肪率が男性で25%以上、女性で30%以上ある人は隠れ肥満と考えられます。


BMIを標準にするには?
栄養バランスのとれた食事と、適度な運動が大事。野菜を多めに摂取することを心がけて、お菓子や嗜好飲料などもなるべく控えましょう。
BMIが少なすぎても、健康にとってはよくないこともあります。自分が日々の生活の中で心地よく過ごせる状態を知っておくことも大切です。

BMIはあくまで目安。食事や運動で改善しつつ、自分のカラダと相談しながら生活習慣をととのえていきましょう。



<参考文献>
e-ヘルスネット
健康年齢

Text by Sonomi Takeo