マラケシュの楽しみと言えば、フナ広場から広がるスークでのショッピング。日本でも人気の可愛いカラフルな雑貨や、スリッパとしても使えるバブーシュなどの皮製品など。市場が迷路のように入り組んでいるのを、映画の舞台になっていることも多いので見たことがあるかもしれません。名物のアルガンオイルを本場で探すのも楽しいです。100％と書いていても成分が薄められた偽物もあるので、きちんとしたショップで購入するように現地の人に言われたのでご注意を！



イラストレーターもしている私のもう一つの楽しみはモロッコの伝統的な建築。外は高い壁で中が見えないのに、内部は開放的で明るいパティオが待っていて、外からは想像できないギャップにもワクワクさせられるのです。石の床に使われているモザイクのタイルやアーチのデザインなど、ヨーロッパ風でもあるのに、エキゾチックで独特な空間が刺激的でした。ランプやステンドグラスの色使いもめちゃくちゃ可愛くて、インテリアのひとつひとつにもこだわっているから女子に人気なのも納得です。



今回滞在したのはリヤドという伝統的な邸宅を改装した可愛らしいプチホテル。もともとは1軒だったのを隣もどんどん買い足して4、5軒を繋ぎ足している宿なので自分の部屋に行くのも迷うほど（笑）。
オーナーさんのご好意で好きな部屋を見た上で選ばせてもらえたのですが、1部屋ずつのデザインが違っているのも面白い。中庭のプールで寛いだ後はハマムでマッサージを受けたり、ずっとテンションが上がりっぱなしでした。驚くのは室内がとても涼しいこと。石の床もそうですが、壁がかなり厚いので熱気が伝わらずに快適に過ごせる工夫がされているのです。

旧市街は活気があって便利な場所ですがスリも多く、安全のために女性だけで夜出歩くのは避けた方がいいかもしれません。お酒も一部のレストランやホテルでしか飲めないので宿選びはこだわって、滞在先で夕食も食べられる場所にしました。
私の泊まったリヤドは旧市街からも徒歩圏内のアルフェンというホテルで、食事が美味しいと定評です。



ちなみに上の写真のクスクスは毎日食べても飽きない美味しさ。タジン鍋も絶品でした！

マラケシュから車で2時間の世界遺産の街、エッサウィラにも足を運びましたが、次回は別の街でラクダに乗ってサハラ砂漠を歩いてみたい。12月でもマラケシュの最高気温は20度。朝晩はかなり冷え込むけれど日中は街歩きも楽しめる気候なので、是非行きたい場所の候補に。年に1回ラマダンの期間は、レストランも閉まっているので行く前にチェックしてくださいね。


＊AVIさんが帰国後に描いた作品がこちら！鮮やかな色使い、細かく美しい柄に見惚れてしまいます…

今回の旅のテーマは、「アートのインスピレーションを求めて」。現地でしか体験できないその土地の独特の匂いや土埃だったりも記憶として残るから、得られるもののひとつなんだけど、特にマラケシュで感じたカラフルな色づかいは新しい感覚になりそう！
いつ、どこのタイミングでその引き出しを使うのかはわからないけど、毎回、旅に出る度に蓄積されてるなって感じています。この景色はあの街とあの街を合わせた感じ！とか自分にしかない解釈でどんどんアップデートされてる気がします。

AVIさんの旅はまだまだ続きます。次回もお楽しみに！

AVI（Instagram：avi__official）
日本、海外で多数の雑誌・広告・ファッションショーに出演し、モデルとして活躍。
ロンドンの大学でイラストを本格的に学んだのち、イラストレーターとしてもデビュー。
2016年よりヨーロッパに拠点を置き、世界中を旅する生活がスタート。
ここ数年で住んだ国は、スペイン、イギリス、イタリア、オランダ、ベルギー、メキシコ等。
いつでも旅に出られるよう全ての荷物をミニマルにスーツケース3個にまとめ、
日本と海外を行き来しながらモデル、イラストレーターとして活躍中。
ヨガインストラクター資格’RYT500’を持ち、日本で数々の人気イベントでレッスンを開催。
参加者数百人が集まることも。ネイリスト資格も取得しマルチに活動する。
イギリス人の父と、日本人の母を持つ旅行が大好きな関西人。