2021/01/21

ORGANIC DICTIONARY

元気になる特効薬!幸せホルモン「セロトニン」を増やす方法とは? 

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「セロトニン」は「幸せホルモン」と呼ばれるほど、ハッピーな気分やポジティブな感情へと導いてくれる、大切な脳内ホルモン。では、どうやって活性化するのでしょうか?今回はセロトニン活性化をサポートしてくれる、日常生活でできるTipをお届けします。

「幸せホルモン」とも呼ばれる「セロトニン」。
最近は、メディアでもよく耳にするようになりましたね。
セロトニンとは、感情や精神面、睡眠など人間の大切な機能に深く関係する神経伝達物質のひとつ。
心と身体を安定させ、幸せを感じやすくする働きを持つといわれています。
しっかり分泌させると、ポジティブな感情が沸き上がったり、アンチエイジングや直感力を高める効果も!

しかし、ストレスや疲労が溜まってしまうとセロトニンの分泌量が減ったり働きが制限されてしまうのです。そのためネガティブな感情が生まれたり、「活力が湧かない」という現象が起きたりします。
現代社会はストレスのほか、日光浴、運動の欠乏への傾向があり、「セロトニンが極端に足りない」というケースが増えているよう。
ではどうやって、セロトニンの分泌を促せるのでしょうか?
日常生活の中のちょっとした心がけでできることを、いくつか挙げてみます。

太陽の光を浴びる
日光を浴びることで、網膜を刺激して、脳内でセロトニンが分泌して活性化。一日15〜30分を目安に日光を浴びる習慣をつけましょう。セロトニンは起きている間はずっと分泌しています。寝ている間はストップするという特徴があるので、そういった意味でも朝起きたら太陽の光を浴びてスイッチを入れることが大切です。

リズミカルな運動をする
適度な運動は、セロトニンを増やすのに役立ちます。ウォーキングやランニング、サイクリングといった一定のリズムを繰り返し刻む運動を行うことで、セロトニン神経は活性化するといわれています。「呼吸法」や食事をするときの「咀嚼」もリズム運動のひとつ。

瞑想する
瞑想は自律神経の乱れを整えてくれます。自律神経を整えることが、セロトニンの分泌を活性化するといわれています。

大豆製品、乳製品、穀類を食べる
セロトニンは脳内で作られますが、その材料として必須アミノ酸の「トリプトファン」が必要になります。トリプトファンは体内で生成できないため、食事から摂らなければなりません。トリプトファンは豆腐や納豆、味噌などの大豆製品やヨーグルトやチーズなどの乳製品、米などの穀類のほか、まぐろとかつおといった赤身の魚、ごま、ピーナッツ、卵、バナナにも含まれています。

ホットココアを飲む
ココアの苦み成分テオブロミンは、セロトニンに働きかけ、脳をリラックスさせるといわれています。温かい飲み物自体、リラックスをして精神を安定させるため、ハーブティーなどでも。

感謝の気持ちを持つ
感謝の気持ちを持つことでもセロトニンのほか、幸福物質と呼ばれるドーパミン、絆ホルモンと呼ばれるオキシトシンなども分泌されるなど嬉しい効果が期待でいます。「ありがとう」としっかり人に伝えるなど、感謝の気持ちを忘れずに生活しましょう。

いかがだったでしょうか?
寒い冬は日照時間が少なく、欝々とした気持ちになり、いわゆる〝ウィンターブルー”になりやすいともいわれています。
特にいまは外で遊んだり、旅行をしてリフレッシュする機会も減っているため、積極的に幸せホルモンを分泌させて、ハッピーな気持ちで春を迎えましょう!


【参考サイト】
厚生労働省 e-ヘルスネット
セロトニンDojo

Text by Sonomi Takeo