2020/09/02

INTERVIEW

今、私が追い求める道|岩崎玉緒さんの新たな人生への覚悟とは

ビープルでも人気のソープメーカー・ドクターブロナーのアンバサダーを務めるヨガインストラクター・岩崎 玉緒さんに独占ZOOMインタビューを行った。
ご存知の方は驚いたことだろう。6月に突如、トレードマークだった美しい黒髪をバッサリとカットし、ショートヘアにしたことをSNSで報告した。ZOOMの画面上に、玉緒さんは気持ち良い笑顔で現れた。



――ロングヘアの玉緒さんが当たり前でしたが、ショートヘアもとても似合っていますね!
「ありがとうございます。こんなに短いのは20年振りです。次のステージにいくために、ヘアスタイルを変えてみたんです。見た目から入るタイプなので(笑)。自分の背中を自分で押せた感じで、覚悟が決まりました。」

冒頭、そう力強く話し始めた。このインタビューでも、その覚悟について、話してくれようとしていることを感じた。

――次のステージと仰いましたが、伺っても良いですか?
「はい。私はこれまで15年間、ヨガの講師をしてきました。その中で、フィジカルを整えること以外に、自己肯定感を高めることの重要性をここ5、6年感じていたんです。だから私のヨガのスタイルは、もちろん体を動かし、最後15分くらいは”ジャーナリング(書く瞑想)”をしています。ネガティブな気持ちなどは、ただ瞑想するだけだと解決しづらいので、具体的に書いたり、ボディーワーク、グループセッションをして、思考を使ったり、メンタルケアを取り入れていくイメージです。これは自分の経験から取り入れていたこと。そうしたら反響があり、求められているのだと感じていました。昨年あたりからライフコーチングの勉強をしたいなと、それで本格的に始めようと思ったころに、世界が新型コロナウイルスの問題に直面し、外に出て授業を受けるということができなくなりました。でもオンラインで出会ったんです、素晴らしい先生に!ステイホームで先生の授業を受けながら、次のステージが見えてきました。」

――どんな授業なのでしょうか。
「“NLP”という脳と心の取り扱い説明書を学んでいます。自分の思考パターンというのは、親子関係やトラウマなど、過去の経験で形成されています。それが良くも悪くも色いろと混ざっているので、根本の思考パターンを変えていかなければ、相手とぶつかってしまったりするもの。まずは自分を知って、どうすれば自分を最大限に活かすことができるのか…それを学んでいますね。」



――つまり今後はコーチングをしていくということでしょうか。
「そうですね。ヨガの講師はやりきった感があると言うか…。良い意味でヨガ人口も先生も増えましたし、今はどちらかと言うと講師を育てる側にまわっています。教える立場の人の精神が良い状態でないと、生徒さんの良い状態を保つことなんてできないですよね。人となりの土台の部分を伝えていきたいので、コーチング理論を体験しながら、自分の言葉で具体的に説明できるようにしたいなと考えています。ヨガとコーチングを合わせて、新たに仕事をしていきたいです。」

――今年は出産という大きな経験もされましたね。
「はい、今年1月に生まれた娘も、寝返りをうてるようになりました。すっかり子供中心の生活です。今までの人生、精神面で大きく変わったのは、交通事故にあったこと。そんな経験は誰もしなくて良いことだけど、この事故のおかげで考え方が変わりました。もちろんその時は落ち込んだし、大変だったけど、乗り越えたからもう大丈夫、今となってはラッキーだったとさえ思います。あの時から、明日死んでも良いから生き抜こうと思い、“後悔しないように生きる”がモットーでした。でも、娘が生まれてからは怖くなったんです。『死んじゃいけない』って。もちろん精一杯毎日を生き抜こうと思っていますが、この子には私と夫しかいないので、やっぱり守らなきゃいけない。こんな感情は初めて生まれました。決して守りに入るということではなく、チャレンジはいっぱいしていくのですが、死んでも良いという覚悟はなくなりました。」

――ヨガ以外にもサーフィンやトライアスロンなどを楽しんでいますよね。
「はい、幼少期からスポーツが大好きで、女の子よりも男の子とアクティブに遊んでいるタイプでした。日体大を卒業してからもスポーツはずっと続けていて。旅をするのもサーフィンが目的ですし、トライアスロンは…ドMだから(笑)。ここを乗り越えた自分を見たいというか…大会に出ると辛い練習もあるし、走るのは嫌いだし、『なんでこんなことをやっているのだろう』って思うのだけど、でも終わるとまたやりたいと思ってしまう変態気質(笑)。娘を出産した時もすぐに『また産みたい!』って思いました。」



――ご出産後もスポーツは続けていますか?
「産後の体は思った以上にボロボロでしたね。実は出産から半年後にはトライアスロンに出ようと考えていたのですが、とてもじゃないけど無理でした。でもウォーキングやヨガ、ピラティスはやっています。フィジカルを整えると精神的にも整うので、毎日きちんと汗をかくことをしています。」

――産後の大変な時期でも続ける秘訣は何かありますか?
「泣いている娘のペースに合わせようとしたこともありました。でも、お母ちゃんがハッピーでワイワイしてたら、分かってくれるかなと信じてやっていたら、泣かなくなりました。泣いてもあやしながら続けて、完璧じゃなくてもいいのかなって。1時間できなくても、30分できたらOK。完璧にやりすぎないことが大切なのかな。ラフなくらいがいい。『ちゃんとしなきゃ』『ママだから怒っちゃだめ』『いつも笑ってなきゃ』…ルールをたくさん作っちゃうと苦しいと思います。だから娘には素直に『今テンパってる!』って伝えます。もちろん言葉はわからないけど、伝わると思うんです。素直に言えば感じてくれるのかなって。それが続けるコツなのかもしれません。」

――ステイホームはどんな生活をしていましたか?
「不謹慎だけど、夫がリモートで家にいてくれたので、家族の関係が深まりました。娘が産まれてすぐ、もし夫が今までのように毎日都内で仕事をしている状況だったら、こんなに話せなかったと思う。いろんな選択肢を二人で考え、今後の人生について、子育てについてをたくさん話しました。たまに人がいない時に海を散歩しながら。正しい知識で恐れていれば良いのですが、メディアの情報だけでただ恐れているだけでは何もできなくなってしまいます。今こそ、人間の進化が問われるときだと思っています。柔軟に考えて進化できるか、過去を引きずって生きるのか。私たち家族はチャンスだと思っています。」

――ご家族で描いている未来というのは?
「世界一周をしてみたい。まずは西日本ツアーをし、その後北海道を…日本を知ったら、家族で世界を旅したいですね。いろんな人と会話をする中で、『日本てこうなんだよ』って紹介をしながら。そうして自分たちが一番良いと感じた場所に住みたい。彼はチリの出身なので、故郷も回りながら、残された人生をいろんな場所で生きていきたいと思っています。季節によってその時に心地よい場所で暮らしていくような、時代の変化とともに柔軟に、フットワーク軽くいたいです。だから、どんどんミニマムになってきました。本当に大事なものって、実は数少ないと思うんです。できるだけ地球環境にやさしい製品を作っているブランドのものを選び、顔が見える物を買うように。それを広めていく立場にもなったのだと思います。ただ使うだけではなく、広めること。私たちの生き方を、ハッピーに発信していきたい、そんな話を夫ともしています。」



――地球環境にやさしい製品を作っているブランドというお話が出ましたが、まさにアンバサダーを務めるドクターブロナーもそうですよね。
「はい。ドクターブロナーの企業理念を見たときは鳥肌がたちました。ボトルにも書かれているんですよ。英語をちゃんと読んでみると、ブランドが大切にしていることが全部書いてあるじゃん!って、感心しました。大共感だし、心からリスペクトです!例えば、新しいプラスチックを使わないように、100%リサイクルプラスチックボトルであることだったり。利益だけを考えるのではなく、お客様に良いものを届けながらも、ブランドに関わる人たちができるだけ幸せになるためにアクションを起こしているところ、つまりは地球のためにアクションをしているところ…難しいことだけど、持続可能なことをずっとやり続けている。1948年の創業から!製品の素晴らしさはもちろん、ブランドが目指している先に感動し、自分も真似していろいろとやりたいし、一緒に発信できたらと思っています。個人よりも、一緒になったら大きな一歩になると信じて。」

――商品として気に入っているところは?
「もともとアトピー体質で、直接肌に触れるものはすぐに反応してしまうんです。娘も生まれて、特に良いものを使わないと、と思っていたのですが、マジックソープを使ったら、肌の調子がすごく良かったんです。今は暑いのでペパーミントを使っています。今年の猛暑には皆さんも是非使ってほしい!商品として信頼できて、しかもボトルがリサイクルプラスチック、ソープも地球に還るように生分解性が高いもので…そんなアイテムなら、気分も上がるし堂々と使えますよね。それでいて、香りがたくさんあるのってすごい!ちょっとリラックスしたい時にはラベンダー、リッチに女子力を上げる時にはローズなど、シチュエーションに合わせて使えます。あと、唇が荒れやすいのでバームも気に入っています。リップはもちろん、かかとや肘、膝、髪などマルチに使っています。小さいので持ち運びもできるし…話し出したら止まらないですよ、魅力がいっぱいありすぎて!」

その後も除菌スプレーの話など、ZOOMの終了時間がくるまで、ドクターブロナーの魅力を楽しそうに話してくれた。彼女の話を聞くと、全部欲しくなってしまうほど!自らが良いと思うものは、精一杯伝え、広めていく。彼女の新たな覚悟は、そうしてハッピーな人間を増やし、素晴らしい世の中を作ることだ。

Text by 関 早保子

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