2020/08/15

ORGANIC DICTIONARY

医療現場でも使われる「MCT」の力

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「MCT入り」と記載された健康食品を目にすることが多くなりましたが、そもそも「MCT」って?どんな効果があるの?

MCTとは「Medium Chain Triglyceride」の頭文字を取った言葉。
MCTオイルは、ココナッツやパームフルーツなどヤシ科植物の種子の核の部分に含まれる天然成分である中鎖脂肪酸100%の食用油のことなんです。
これまで40年以上に渡り、安全性の高さからエネルギー補給や生活習慣病予防など、医療現場で広く利用されてきたのだそう。
ではどんなメリットがあるのでしょう。

消化、吸収が早い!
MCTは、一般的な油よりもすばやく消化・吸収され、すぐにエネルギーになりやすいという特長があります。水になじみやすいので、水に溶けやすい糖などと同じように、小腸から門脈を経由して直接肝臓に入り、分解されます。
例えば、長鎖脂肪酸の油は小腸から消化・吸収されたあと、リンパ管や静脈を通って脂肪組織や筋肉、肝臓に運ばれ、必要に応じて分解・貯蔵されます。
消化・吸収後の経路が異なるため、MCTは一般的な油に比べて4~5倍も速く分解され、短時間でエネルギーになることが特長というわけ。

抗菌、抗ウイルス作用!
抗菌作用や抗ウイルス作用があることが分かっています。実は中鎖脂肪酸は母乳や粉ミルクにも入っている成分で、外敵から守ってくれる作用があるんです。

体脂肪になりにくい!
前述のとおり、中鎖脂肪酸は代謝経路として直接肝臓に運ばれることから、エネルギーとして全て残らず使われるのでえ、体脂肪として蓄積されにくい性質なんです。
※エネルギー代謝の順番は「糖質→脂質→たんぱく質」です。脂質を効率よく燃焼させるには、糖質を抑えた食べ方が必要です。

そんなMCTは、日常生活のなかで上手に摂取していくことがオススメ。無味無臭で絵無色透明なので、摂取しやすいはず。ビープルでも、プロテインやCBDに入っているものも販売しているので、是非チェックしてみて!

(参考:日清オイリオ)