2020/06/29

ORGANIC DICTIONARY

「アーユルヴェーダ」を生活に取り入れて自分メンテナンスを

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今回は、インド・スリランカ発祥の伝統医学「アーユルヴェーダ」を解説!言葉は聞いたことあるけれど、あまり深く知らないという人はぜひ参考にしてみて。

「アーユルヴェーダ」という言葉を知っていても、具体的にどんなものかと聞かれて答えられる人は少ないかもしれません。
アーユルヴェーダは、約5,000年前にインド・スリランカで生まれた世界三大伝統医学(ほかはユナニ医学、中国医学)のひとつ。アーユルヴェーダはサンスクリット語のAyus(生命・寿命)、Veda(科学・知識)から来ており、実践的な生活健康法として受け継がれてきました。
西洋医学との違いは、“予防医学”を重視していること。
たとえば風邪をひいた場合、西洋医学は症状を抑える薬を出すけれど、アーユルヴェーダでは、「その人がなぜ風邪をひいたのか」という、根幹を見つめるアプローチ。より健康に、長寿や若さを保つことを目的としています。
特徴としては、体質に合わせた食事、運動をしていくという考え方。つまり、自分に本当に合った食事法や健康法を取り入れることができるということ。
インドやスリランカにおいては特別なものではなく、体質、時間や季節、場所に合わせて食事を摂る、オイルを使う…など、日々の生活の一部として根付いています。
アーユルヴェーダを知るためには、自然のエネルギーである「ドーシャ」という体を構成している基本組織を知ることが大切です。ドーシャは本来「病素」という意味があり、このドーシャのバランスが崩れると、病気を生み出す原因になるとされています。
ドーシャには、「風=ヴァッタ」「火=ピッタ」「水=カパ」の3種類があり、この3つをすべての人が持ちつつ、そのバランスは人それぞれによって異なります。
どのドーシャが増えやすいかによって、体調のバランスを崩しやすい傾向もわかり、自分で調整していけるということです。  

では、それぞれのドーシャの体質についても簡単に説明しましょう。 
ヴァータ(風)体質=風のように軽くてよく動く。行動力があって気分屋さん。
ピッタ(火)体質=燃えるような正義感、カッコいい、頑張り屋さん。
カパ(水)体質=包容力がある、落ち着いた行動力の癒し系。

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どのドーシャが優位かによって、個人の体質の違いになります。自分の体質がわかれば、体質によって合った癒し、食べ物、食べ方、呼吸法やボディケアなどを知ることができます。
自分の体質や特徴を知りセルフケアすることで、病気のリスクを抑えたり、健康であるバランスのとれた状態を目指していくことができるアーユルヴェーダ。興味がある方は、カウンセリングとともにオイルマッサージなどの施術をしてくれるアーユルヴェーダサロンもあるので、一度診てもらうのもいいですね。是非参考にしてみて!

Text by Sono Hirose