2020/04/03

INTERVIEW

美しさは内側から!RIKACOさん流、心と体の整え方

Photo by Naoki Yamashita

抜群のスタイルや美貌、誰もが憧れるファッションセンスを持ちながら、飾らない自然体な姿が魅力のRIKACOさんに独占インタビュー。その内面から滲み出る美しさは、ブレない生き方や考え方にありました。

――今年からYouTubeをスタートしましたね!オーガニックやスーパーフードなど、食生活にもとてもこだわっていらっしゃるようですが、内側にフォーカスするようになったきっかけはあったのでしょうか。
「一番のきっかけは、長男、次男の出産。それまでは全く気にしてなくて、好きなものを好きなだけ食べてたんだけど、やっぱり人の命を守らないとならないわけだから、出産を機に口に入れるものに対する意識が大きく変わって。産婦人科の先生には『バランスのいい食事を摂って』とか言われるんだけど、じゃあバランスのいい食事って何?っていう。食べているものが体に悪いものだったら、バランスがとれていても体に悪い影響になっちゃうじゃない?情報も今みたいに簡単に入らないから、自分で調べるために本もたくさん読んだし、あとは海外のものを取り入れてみたり。次男を産んだ頃からより一層勉強して、徐々に深くなっていった感じかな。」

――本当に一変したんですね。ストイックになりすぎるとストレスが溜まってしまう人も多いですが、RIKACOさんはどうやってバランスをとっているんでしょうか。
「全部をオーガニックや無農薬に変えるのは無理だから、『その場に応じて、できることをやる』という気持ちでいること、かな。日本は海外に比べてオーガニックなど食への意識はまだまだ遅れているので、うまく共存していくことが大切だと思う。長男が今25歳なんだけど、彼が産まれた頃ってオーガニックのものが手に入りづらくて、一番中途半端な時期だったの。だってそれよりもっと昔は、オーガニックって当たり前だったわけでしょ?だからその時もとりあえず調味料だけでも変えていこうとか、できることから始めたかな。塩や醤油、出汁、あとはお米や味噌、納豆とかは有機のものにしたりして。今でもそれは変わらない。最近は野菜もオーガニックのものは手に入りやすくなったけど、お肉やお魚はそこまでこだわれない。でも今はヴィーガンというわけではないし、必要な栄養素と思っているから、それは仕方ない部分だと思ってるかな。」

――食を変えたことで、ライフスタイルも変わりましたか?
「オーガニックアドバイザーという資格を取った時に、食べ物のことだけじゃなくって地球環境についても勉強するんです。そこはやっぱり繋がってるよね。ゴミを増やさないとか、水道から油を流さないとか、洗剤やボディソープやシャンプーも、環境に優しいものを使うとか…。そういうこともちゃんと考えていきたい。今ある地球環境問題を、『どうせもうこんな風になっちゃったし』って、諦めちゃう人も多いと思うんだけど、自分達ができることがあるって信じることができないと、大切なものを見失うよね。今私は54歳なんだけど、60歳に向かっている女性が地球のことを考えずに生きていくのはちょっとナンセンスすぎやしませんか?って思うの。人任せじゃなくって、自分達でできることをしていくことが、大人として必要なんじゃないかって。」



息子さん2人とも、幼い頃からキッチンで一緒に料理をする機会が多かったというRIKACOさん。食に対して深く知り、関心を寄せることで、自然と家族全員が地球環境など、サステナブルな意識が高まっていったと言う。

――息子さん達とはそういう環境問題についてとか、お話はよくされるんですか?
「しますね。2人とも私の食に対する考え方を理解しているから、食べ物が体を作っているということもわかっていて、普通に話題に出てきます。自炊もするし、スーパーフードも取り入れてますよ。環境問題に対しても、“自分達の世代がどうにかしていかなくては”と思ってるみたい。これから、ちょっとずつ畑のことを教えていこうと思っていて…。実は、今年から大豆の畑を作ろうと思っているんです!日本のソウルフードといえば大豆でしょ?私、大豆王になろうと思っています(笑)。有機の大豆の種をまいて、収穫して、自分で食べてみる。私はいろんな人に伝えたいことがたくさんあるけれど、まずは自分が動かないと、人の気持ちって動かない。今の時代、“ブレない”ことと、“自分が動いてやる”ことが必要だと思う。」

――今“ブレない”、というワードが出ましたが、そういう自分を持っていて芯のあるRIKACOさんに憧れている女性は多いと思います。そんな風に考えるようになったきっかけは何かありますか?
「13歳という若さでデビューして、早い段階で大人に囲まれていたので、強い気持ちを持っていないと自分が傷ついてしまう…というような世界にいた、というのはありますね。あと、流されていることって、単純に超かっこ悪いなって。ブランドものも、新しいものも、流行のものも取り入れていいんだけど、中身がともなっていないと、そのモノがよく見えないよね。ブレずにコツコツと自分が正しいと思ったことをやる、噓をつかない、人をアテにしない、ということはずっと大切にしていることです。」

――そんなブレない軸を持ち続けているためにしていることはありますか?
「若い頃から、“自分の生活をおろそかにしない”ということはルールにしています。20代の頃、すごく遊んでたんだけど(笑)、それでも絶対に家はキレイにしておく、ということは守っていて、それは今も昔も変わってない。外見がよくても家が汚いってどうなんだろうって思う。なんでもそうで、自分の体も家も整えて、そこから重ねていかないと本質的ではないよね。例えば朝ストレッチして気持ちいいなってなってから出かけるのと、何もできないでバタバタ出かけるのとじゃ全然一日の体調や思考って変わるじゃん?そんなパーフェクトじゃなくてもよくって、私も子どもが高校卒業したら遅く起きたりもした頃もあったし、だら〜んとすることもあっていいんだけど、気持ちよくいるためにベースを整える、ということは考えるようにしてるかな。」

――でも現代女性って、仕事もバリバリやっているしなかなか時間もとれない分、体は健康そうに見えてもストレスが溜まっていたり、心に余裕がない人って多いと思います。RIKACOさんは元気がない時にどのように気持ちを上げてるのでしょうか。
「方法もそうなんだけど、その前にまずは“傷つかない自分をつくること”が大切なんじゃないかな。私の場合は性格も細かいし、人より何かと敏感に感じてしまうし、いろんなことが気になっちゃう方なんです。だから、どうすれば自分が傷つかないで済むか、ということにフォーカスする。自分がどういう体質で、何が苦手で、何をすればハッピーなのか、ということがわかれば、ハッピーと思う時間を一日の中で少しでも増やしていこうってなるじゃない?私は朝、犬の散歩する時に庭のハーブを少し触って香りを嗅ぐとか、そんなたった3分のことでもすごく気持ちがゆるむし、気持ちいいんです。この間も庭のラベンダーをバサバサ切ってネットに入れて、お風呂に浮かべて入りました。そんな風に自分にとって心地いいことを意識するといいんじゃないかな。あとは朝起きたら自分の心と体の状態に耳を傾けることも大事だと思います。」



――お話を聞いていると、RIKACOさんの生活の中で“香り”は欠かせない要素なんですね。
「そうですね。食にこだわっていくと、アロマは食べ物でもあるので、そこにも繋がってくるんです。西洋医学では、まず薬を飲む前にアロマやハーブで体を改善しよう、という考え方がありますが、香りはライフスタイルの中でとても大事なものだと思います。」

――日常生活では、どうやって取り入れると良いですか?
「気分は日によって違うので、アロマオイルなどは、10本くらい持っておくといいと思います。まずはラベルを見ずに香りを嗅いでみてください。その時いいと思った香りで、“今日はスッキリしたいんだな”とか“まったりしたいんだな”とかわかるんです。その時必要な香りのオイルでマッサージしてみるとか。そんな風に気軽に取り入れると良いと思います。」

香りやオイルにこだわるRIKACOさんですが、自身がプロデュースするライフスタイルブランド『LOVE GIVES LOVE』からリリースされる第一弾のプロダクトも、オーガニックの精油をブレンドしたフェイスオイル。さらにセルフケア用プレイバックブラシとして熊野筆も合わせて発売。偶然にも、RIKACOさん誕生日である3月30日にデビューすることになったそう。

――RIKACOさんがプロデュースしているブランド『LOVE GIVES LOVE』から、第一弾となるプロダクトが発売されますね!
「本当にたまたまなんだけど、誕生日を期にデビューできたので、とても素敵な第一歩となりました。このブランドでは、私がリアルに生活の中で使っているものとか、大切にしたいものをシェアしたいなと思っていて。自然環境を保ち続けることを目指して取り組む、“サステナビリティ”を根底にしているので、中身もオーガニックなものだったり、ブラシも使い捨てではなく耐久性のあるものにして、地球に優しい“ヴィーガンブラシ”に。ただ商品を買っていただくだけじゃなくて、商品を通して幸せをわかちあえたり、サステナビリティに繋がる何かをともにしていけたらと思っています。将来的には収益の一部はドネーションにしたいと思っていて、ビーチクリーンやサップヨガのワークショップもできたらと考えています。」

――ブランドもそうですし、先ほどは畑のお話もされていましたが、新しい挑戦をどんどんされていますよね。今後はどんな未来を描いてらっしゃいますか?
「これからも、好きなことと向き合っていきたい。私は100歳まで生きるとみんなに言われるんだけど(笑)、そうするとあと50年もあるでしょ? だから年齢関係なしにできることを愛情深く続けたいし、それをみんなにシェアできたらいいなって思っています。女性がハッピーになれるような商品やイベントを提案していきたいですね。」

最後に、「まずはみんな自分を愛すること。自分を愛することで、身近な人を思いやることができる」とも語っていたRIKACOさん。食や環境問題など、様々なことに取り組んでいるその奥には、優しさや愛で溢れていました。


RIKACO(Instagram:rikaco_official
13歳でスカウトされデビュー。数々の人気雑誌のモデルとしてキャリアをスタートさせ、ヘルシーなスタイルとセンスの良さで、ファッションアイコンとして支持を集める。その後は女優、タレントとして映画やドラマ、バラエティ番組でも活躍。27歳で結婚、2人の子どもに恵まれた後は母としてのファッションアイコン、ライフスタイルアドバイザーとして注目される。自身がプロデュースし、代表を務めるブランド『LOVE GIVES LOVE』では、リアルに生活で使用しているアイテムの商品化、ワークショップやイベント開催など、ライフスタイルを提案しながら幸せのシェアを目指している。

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Text by Sono Hirose、Photo by Naoki Yamashita

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