何千人もの健康を取り戻し、依存症や摂食障害、自律神経失調症をはじめとする数々の問題を克服するのを支えてきたマイラ・リューイン氏が、「朝の体のバランスを優しく整える蒸しバナナ」のレシピを教えてくれました。あなたは1日中、心地よく過ごしたいですか?それならバランスをもたらす朝食を取ることをお勧めします。スムーズな消化は「朝食」で決まる朝、目が覚めたときの消化の火(アグニ)はまだ強くありません。ちょうど火が燃え尽きたあとの燃えさしと同じで、1日を通して安定した強い火を保つためには、優しくアグニに燃料を補給しなければなりません。炎が安定していると、食べたもの、そしてその日1日あなたが体験することを楽に消化することができます。
朝食は、英語で「breakfast」つまりfast(断食)をbreak(破る)するという意味です。寝ている間は何も食べないので、断食しているのと同じ状態です。朝はその断食の状態から、慎重に移行しなければなりません。欧米の伝統的な朝食である、ベーコンとトーストと目玉焼きはかなり胃に重たく、消化もしづらい食事です。朝一番の限られたエネルギーを消化に使い果たすと、アグニはすっかり弱まってしまうでしょう。これがその日1日の消化の状態に影響し、その状態が続けばバランスの乱れが生まれ、やがては病気を引き起こすことにつながります。1日の初めには、シンプルで滋養溢れる食事を選んでください。
1日の消化力をサポートする、シンプルな朝食とは冬の寒い時期に生の果物を食べると、身体を冷やし消化の働きを弱る=アグニが低下してしまいます。そんな時は、果物を少量のスパイスと一緒に調理することがおすすめ!「身体を温める食事」に生まれ変わりますよ。
そこで、Hale Puleで人気の朝食の1つ、蒸しバナナをご紹介します。蒸しバナナは、5分もあれば簡単に調理できる、とっておきの朝ごはんです。少量のオイルに少しスパイスを加えてバナナを蒸すことで、プラーナを目覚めさせ、バナナの渋みを和らげてアグニの働きを助けます。蒸す時に岩塩をひとつまみ加えて塩味をもたらすことで、その他の食べ物への渇望がおさえられ、一日中消化をサポートしてくれるでしょう。
体のバランスが整う食べ方はあなたが朝から重たい朝食を食べることに慣れているなら、こんなに軽い食事で果たして昼食までもつのか、と疑うかもしれませんね。まずは、週に1回か2回試してみて、あなたがどう感じるか体験してみてください。このような朝食で食欲のバランスが整い、その日1日のエネルギーが高まるその違いの効果にびっくりするかもしれません。
もう1つの鍵となるのが食べ方です。果物は消化の速度が早く、穀物やナッツ、乳製品、その他の食べ物と一緒に食べない方が、消化が妨げられることなく調子よく感じます。朝食の蒸しバナナを単品で食べるか、他の1、2種類の果物と一緒に食べましょう。
是非、お試しあれ!
アーユルヴェーダ式「蒸しバナナ」のレシピ熟したバナナが手に入ったら、蒸しバナナにぴったり!皮ごとバナナを蒸すことで、熟れすぎた甘さに程よいバランスがもたらされ、堆肥用に廃棄する必要もありません。この美味しさを知ったら、これからは茶色に変色したバナナを捨てることはできないはず。
4人分(1人6切)材料・熟したバナナ(バナナの数はサイズによります。一切れあたり5センチ、これを24切用意します。)
・ココナッツオイルかギー 小さじ1
・シナモンパウダー 小さじ1/4
・カルダモンパウダー 小さじ1/4
・岩塩 ひとつまみ
・水
作り方バナナは皮をつけたままで、5センチの長さでカット。両端は切り取ります。蓋付きの大きな鍋に、底が水で覆われる程度の水を入れます。オイルとスパイスを加えて、火にかけて煮立てます。バナナを加え、蓋をして弱火〜中火で1~2分、軽く色が変わるまで蒸します。温かいままでお皿によそっていただきましょう。
ライター/マイラ・リューインアーユルヴェーダとヨガを30年以上学び実践する。何千人ものクライアントが本来の自然なバランスのとれた健康を取り戻し、依存症や摂食障害、自律神経失調症をはじめとする数々の問題を克服するのを支えてきた。ニュージーランドを拠点とするHale Pule アーユルヴェーダ & ヨガの創設者・代表として、この2つの変容の科学を学び癒しを得るための幅広い機会を提供する。その内容は、アーユルヴェーダ・ヘルス・コンサルテーションからヨガ・アーユルヴェーダ指導者養成コースにいたるまで多岐にわたる。栄養学とアーユルヴェーダの2方面からコンディションづくりをサポートする食事と、ヨガのクラスが愉しめる今最も注目のコンセプトショップ「THE_B」にて、アーユルヴェーダメニューを監修。
インスタアカウント:
@halepule_japan
出典:
5分でできる朝食レシピ|消化力を高める「蒸しバナナ」の正しい食べ方はhttps://yogajournal.jp