毎月ビープルが気になる料理人の方に、週ごとにアイディア満載のレシピをお伝えする連載第6回目。今回は陳皮や桂皮(シナモン)、八角を使ったホットワインのレシピです。私たちの体を作っているのは、まぎれもなく毎日の食事。何をどう食べるかで、心も身体も健やかな日々を過ごせるか、ということに繋がってきます。とはいえ忙しい現代では、毎回手の込んだレシピを考えたり、凝った料理を作り続けるのは至難の業。そこでビープルでは、口に入れる大事なものだからこそ、「私、やればできる!」「料理好きかも!」と思える、“続けられる料理” を提案します。
今回は東京・自由が丘にある薬膳レストラン『ZEN ROOM』の大前愛子さんに、今の時期ならではの、ホットワインのレシピを教えていただきました。風味豊な香りが効いた、手間いらずの冷え改善メニューです。
今週のメニュー
☆体をじんわり温める、陳皮・桂皮・八角のホットワイン☆体を温める作用があると言われる、陳皮や桂皮、八角を加えたホットワイン。「お酒は体を冷やす」と、冷え性の方は避けがちかもしれませんが、これなら体の中からぽかぽか温めてくれるので安心。リラックスする効果もあるので、心もほっと温まります。見た目もオシャレなので、食事のお供に、晩酌に、友人とのホームパーティにと、特別感を味わいながら楽しめます。
「赤ワインとブランデーを使ったコチラのホットワインは、りんごやはちみつも入れているのでほんのり甘く、デザート感覚でいただけるドリンクです。フルーツや和漢食材を入れることでワインが飲みやすくなり、お酒があまり強くないという方でも美味しくいただけます。すべての材料を煮るだけなので、とっても簡単。体を温め、気の巡りもよくする陳皮、桂皮、八角を入れることで、香りも豊かに。リラックスしながらゆっくりと堪能してみてください。」(大前さん)
ーー今回使った和漢食材について詳しく教えてください!・陳皮(ちんぴ)
ミカンの皮を乾燥させたもの。体を温める食材。気の巡りを良くして、リラックス効果が期待できます。
・桂皮(シナモン)
血行を促進して体を温めたり、筋肉関節の痛みや生理痛を除きます。また、腎を温め補う作用を持ち、強壮作用も期待できます。
・八角
お腹を温めて腹痛や吐き気を止めて食欲増進し、腰や膝など、体を温めます。
【材料】(2人分)
・赤ワイン 200cc
・ブランデー 30cc
・りんご 1/2個
・陳皮 20g
・桂皮 2g
・八角 2個
・三温糖 15g
・はちみつ 少々
【作り方】
① りんごの皮をよく洗い、皮ごと一口大に切っておく。
② すべての材料を鍋に入れて、20分煮る。味を確認して、甘いのが好きな方ははちみつで調整して完成。
※桂皮と八角は固いので、風味をお楽しみください。陳皮とりんごは食べられます。
※陳皮の食感が気になる方は、濾してからカップに注いでお召し上がりください。
<今月の料理人>
大前 愛子さん/薬膳コーディネーター
10年ほど会社員として働き、食を仕事にしている母親に薬膳料理を教えてもらう。
ZEN ROOM代表・吉田氏の「薬膳は、特別な日だけでなく、日常的に無理なく食べ続けられることが何より大切」 という理念に共感して入社。ZEN ROOMを監修しいていただいている漢方医の西島先生に東洋医学の考え方や薬膳を教えてもらいながら資格を取得。もっと多くの方に薬膳料理を知ってもらいたいと、月に1回の薬膳料理教室や薬膳イベントの開催。薬膳の通販サイトを運営。2019年からは、ZEN ROOMの薬膳スープなどをレトルト商品として開発、発売をしている。下記3つのコンセプトを大事にしつつ、薬膳料理を広めていくべく活動をしている。
【ZEN ROOM3つのコンセプト】
1.薬膳理論に基づきつつも、食べやすいように和の調味料や食材も活用していきます。
2.季節の食材や発酵食品、品目数を大切にし、栄養バランスを重視しています。
3.「薬膳は、特別な日ではなく、日常的に無理なく食べ続けられることが何より大切」 という考えにより、「リーズナブルさ」「食の楽しさ、美味しさ」そして「いつでも、どこでも」を追求します。
【
ZEN ROOM】
住所:東京都目黒区緑が丘2-25-17 自由が丘T-oneビル 1F
TEL:03-3717-2566
営業時間:11:30(15:30 L.O)〜23:00(22:00 L.O)
無休
【
ZEN ROOM −おうちで和漢−】
TEL:050-5862-3914
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