2020/02/16

FOOD

冷えを改善!美味しい薬膳スープを家で簡単に作る方法とは?

photo by biople編集部

毎月ビープルが気になる料理人の方に、週ごとにアイディア満載のレシピをお伝えする連載第4回目。今回は体が温まり、冷えを改善してくれる薬膳スープのレシピです。

私たちの体を作っているのは、まぎれもなく毎日の食事。何をどう食べるかで、心も身体も健やかな日々を過ごせるか、ということに繋がってきます。とはいえ忙しい現代では、毎回手の込んだレシピを考えたり、凝った料理を作り続けるのは至難の業。そこでビープルでは、口に入れる大事なものだからこそ、「私、やればできる!」「料理好きかも!」と思える、“続けられる料理” を提案します。

今回は、東京・自由が丘にある薬膳レストラン『ZEN ROOM』の大前愛子さん。一年の中で最も寒くなる2月は、冷えを改善してくれる薬膳レシピを教えていただきました。「薬膳を特別な日にだけ作るのではなく、日々の生活の中にもっと取り入れてほしい」。そんなお店の想いが込められた料理は、美味しいのはもちろん、誰でも気軽に作れるようなとても簡単なレシピ。この機会にぜひ挑戦してみてください。

今週のメニュー
体に沁みわたる濃厚な味わい「冷え性改善・薬膳スープ」

薬膳の中でもまず最初に取り入れやすいのがスープ。朝起きてゆっくりこのスープを飲むことで、内側から温めて、ほこほこしてくるはず。胃腸への負担も少ないので、遅く帰ってきた日の夜食としてもぴったり。今回使った棗(なつめ)やクコの実などは、スーパーなどでも手に入りやすい和漢食材。このスープをベースに、好きな食材でアレンジもできますよ。飲み過ぎた翌日のデトックススープとして飲んでもオススメです。



「寒い時期には内側から温めてくれる食材と、温かいものを飲むことが大切です。今回のスープは、当店オリジナルの薬膳スープを使っていますが、鶏ガラスープで代用しても大丈夫です。体を温め、血を補い疲労回復に良いと言われている棗(なつめ)、目の疲れを改善し、強壮効果も期待でき、老化防止にもあるクコの実を入れています。さらに体の芯から温めるカレー粉、内臓や肌に潤いを与えて、体の中から元気にしてくれる豚肉も加えました。寒くて体がこわばりがちな冬は、疲労も溜まりがち。体を温めて、中から元気にしてくれる薬膳スープは、アレンジしながら毎日でも食べてほしいメニューです。」(大前さん)

ーーー使った和漢食材について詳しく教えてください。

・棗(なつめ)
体を温めたり、鉄分、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富で、美容を気にする女性におすすめ。中国では、「一日三個なつめを食べると歳をとらない」という格言があるほど。

・クコの実
ミネラル、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、リノレン酸、アミノ酸、鉄分など栄養豊富で美容と健康をサポートしてくれます。スマホや読書を長時間される方、エイジングケアにも。お粥やスープの他、デザートのトッピングとしても使えます。

・黒キクラゲ
カルシウム、カリウム、鉄、食物繊維などが豊富。血のめぐりをサポート。
カロリーが少ない為、健康的にダイエットをしたい人にぴったり。

・乾燥金針菜(かんそうきんしんさい)
ほうれん草の10倍以上の鉄分が含まれていると言われています。水で戻して、龍眼(血・気をサポートするライチに似た果実)と炒めて食べても◎。

【材料】(1人分)
十八和漢彩スープ(鶏ガラスープで代用可) 150cc
・ 豚肉(バラやモモなどお好みで) 適量
・棗 1個
・黒きくらげ(水で戻したもの) 適量
・乾燥金針菜(水で戻したもの) 適量
・カレー粉 少量
・葉野菜(今回は小松菜を使用) 少量
・クコの実 適量

【作り方】
①鍋にクコの実以外の材料すべて入れて弱〜中火で温める。
②豚肉に火が通ったら味を見て、カレー粉で味を調整して器に入れてからクコの実を散らして完成。

※オリジナルの薬膳スープは、うま味調味料、保存料、着色料などは、使わず無添加。
漢方医の専門家が配合した18種類の和漢食材(陳皮・なつめ・乾姜・小豆・金針菜・クコの実・桂皮・山薬・夏草花・南蛮毛・八角・はと麦・花椒・へんず・よもぎ・さんしゅいゆ・高麗人参・紅花)と国産烏骨鶏・煮干し・干ししいたけ・2種類の削り節をじっくりと煮込んで作っています。




<今月の料理人>
大前 愛子さん/薬膳コーディネーター
10年ほど会社員として働き、食を仕事にしている母親に薬膳料理を教えてもらう。
ZEN ROOM代表・吉田氏の「薬膳は、特別な日だけでなく、日常的に無理なく食べ続けられることが何より大切」 という理念に共感して入社。ZEN ROOMを監修しいていただいている漢方医の西島先生に東洋医学の考え方や薬膳を教えてもらいながら資格を取得。もっと多くの方に薬膳料理を知ってもらいたいと、月に1回の薬膳料理教室や薬膳イベントの開催。薬膳の通販サイトを運営。2019年からは、ZEN ROOMの薬膳スープなどをレトルト商品として開発、発売をしている。下記3つのコンセプトを大事にしつつ、薬膳料理を広めていくべく活動をしている。

【ZEN ROOM3つのコンセプト】
1.薬膳理論に基づきつつも、食べやすいように和の調味料や食材も活用していきます。
2.季節の食材や発酵食品、品目数を大切にし、栄養バランスを重視しています。
3.「薬膳は、特別な日ではなく、日常的に無理なく食べ続けられることが何より大切」 という考えにより、「リーズナブルさ」「食の楽しさ、美味しさ」そして「いつでも、どこでも」を追求します。

ZEN ROOM
住所:東京都目黒区緑が丘2-25-17 自由が丘T-oneビル 1F
TEL:03-3717-2566
営業時間:11:30(15:30 L.O)〜23:00(22:00 L.O)
無休

協力:ZEN ROOM/Text by Sono Hirose, Photo by biople編集部

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