2021/10/09

ORGANIC DICTIONARY

エイジングにアプローチする成分「レチノール」って?

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肌のエイジングケアに効果があると注目されている「レチノール」。そのうれしい効果とは?


レチノールって何?
レチノールとは、ビタミンAの一種。
ビタミンAの中でも肌への負担が少ないため、日常でも使いやすく、化粧品や医薬部外品に使用されています。人間の血液中に多く存在するビタミンAの中で最も多く存在し、人間の皮膚、粘膜などに作用する働きがあります。
よく比較されるレチノイン酸もビタミンAの一種ですが、副作用も強いため、こちらは医師の診断により適切な濃度のものを処方してもらう必要があります。


どんな効果がある?
レチノールは皮膚細胞内の受容体に結合し、細胞の代謝を刺激し、コラーゲン生成を活性化するといわれています。
そのためレチノールを皮膚に塗ることでどんな効果が期待できるかというと、

・角質の代謝を促進して、シミ・シワを予防
・肌の潤いを保つヒアルロン酸の合成も促進され、ふっくら肌に
・真皮の働きを活性化してコラーゲン生成を促進し、ハリ・ツヤを与える

など、加齢による自然老化だけでなく、紫外線による光老化、どちらにも有用な成分で、さまざまな効果があるといわれています。


注意したいポイント
配合濃度が高いクリームや美容液を使うと、人によっては刺激が強いため、最初は濃度が低いものから選ぶとよいかもしれません。数カ月使用して皮膚が慣れてきたところで、濃度を高めたり、塗る量を増やすといいでしょう。
お肌に合わない場合は、使用量を減らしたり医師に相談して!


レチノール配合のスキンケアで、冬の乾燥しやすい時期に向けて肌を整える準備を始めましょう。



<参考文献>
わたしの名医「肌のエイジングサインに対応 ビタミンA『レチノール』」
健康長寿ネット

Text by Sonomi Takeo